市政の動き−議会報告
【24.06.30】NO.2231 知立南北線を賑わいの道路空間にするため歩行者利便性増進道路の実施を提案
市が道路、公園等の公共空間デザインを検討 知立の玄関口にふさわしい景観づくりを推進
知立市は連続立体交差事業等の知立駅周辺整備事業の完了段階に合わせたまちづくりをするため、エリアプラットホームを立ち上げ、長期的なまちづくりに向けた未来ビジョンの策定（２０２５年２月）に取組んでいます。知立駅周辺エリアの将来都市像の方向性、実現するためのプロセス及び方法を示すとしています。 日本共産党の佐藤おさむ議員は６月議会一般質問で、エリア内の知立南北線を「歩行者利便増進道路（ほこみち）」にすることを提案しました。
賑わいのある道路空間構築するための道路の特例
歩行者利便性道路とは、道路法改正（20年11月施行）により、賑わいのある道路空間を構築するための道路の特例使用（写真：国土交通省資料）を可能とする指定制度です。◆特例区域占用が柔軟に認められる◆占用者を幅広く公募し、民間の創意工夫を活用した空間づくりが可能になる◆公募により選定された場合は、最長20年の占用が可能であり、テラス付きの飲食店などの初期投資の高い施設も参入しやすいとされています。
「前向きな提案であり、検討を進めたい」と応答
エリアプラットホーム（まちづくりの母体）は、まちづくりの方針、重点エリア、率先プロジェクト（右表）を決めています。率先プロジェクトには、「公共空間デザインプロジェクト」があり、「新しく整備される道路や公園、駅前広場等の公共空間のデザイン検討を通じて、知立の玄関口にふさわしい景観づくりを推進し、エリア全体の回遊性や魅力の向上を図る」と説明しています。
佐藤議員は知立南北線を、歩行者利便増進道路（ほこみち）にすることは、「公共空間デザインプロジェクト」に資するものと提案。上図にある新知立駅北交差点から知立駅間（�｜領�南北線）は33年度完成、知立駅から南陽通り間（��知立南北線）は45年度頃の完成を目指しています。当面、�，涼領�南北線をほこみちにするよう提案、エリアプラットホームで実施の方向で検討するよう求めました。市は、「前向きな提案であり、検討を進めたい」と応じました。
４車線化は通り抜け車両増加でまちを分断することになる
知立南北線（�´�区間）は、幅員30ｍで片側２車線（全４車線）で歩道は各６ｍの計画です。佐藤議員は４車線にすることで、通り抜け車両の増加により、まちを分断することになるのでは。２車線にして知立ならではの道路・歩道空間を創出すべきと提案しました。
市は「幹線道路としての役割がある。幹線道路へ車両を誘導することで、生活道路への通行車両を抑制することができる。南北線の通行量予測は１日１万１２００台であり、道路構造令では９８００台を超えると４車線にしなければならない」と２車線化できないと答弁しました。
