市政の動き−議会報告
【24.07.28】NO.2235 マイナ保険証は安心して使えるか 保険証発行停止は中止すべき
新保険証（令和７年７月31日まで）が届き マイナ保険証利用のおすすめの手紙も
７月になって後期高齢者被保険者証が各家庭に送られてきました。有効期限は令和７年７月31日となっています。同封されていた書類には厚生労働省からのお知らせと愛知県広域連合からの後期高齢者医療制度の見直しに関する「ご案内」がありました。マイナ保険証の問題点と、マイナ保険証を持っていない人への対応方法を確認しましたのでお知らせします。
保険証を廃止しても 本当に大丈夫なのか。
経済ジャーナリストの萩原博子氏は著書「マイナ保険証の罠」（文春新書）の中で、「政府は嘘をついている」として次のように述べています。
◆「保険証廃止でも問題はない」
医療現場、介護現場ともに、健康保険証廃止で大混乱。厚労省も「病院に行くなら健康保険証も一緒にもっていけ」と言っています。
◆「カードを落としても大丈夫」
顔写真入りなので落としても他人が使うことはできない大丈夫と言いますが写真は張り替えでごまかすことも可能。大切な情報はＩＣチップには入っていないと言いますが、ＩＣチップからマイナポータルにアクセスすれば個人情報を根こそぎ見ることができます。
◆「マイナ保険証でより良い医療が受けられる」
マイナ保険証は診療報酬（レセプト）情報や健康診断の情報なので、1〜２カ月前の古い情報。医者が重要視するのはリアルタイムのカルテ情報ですがマイナポータルには載っていません。
マイナ保険証利用率いまだに10％以下
マイナ保険証が便利でメリットがあるなら、テレビＣＭで利用を勧めなくても利用率は上がるはず。
6月段階でもマイナ保険証の利用率は１割以下です。病院や薬局に報酬まで出して利用者を増やそうとするには不純なものを感じます。
マイナ保険証のない人には「資格確認書」を交付
マイナ保険証のない人には申請しなくても、現保険証の期限が切れる前に「資格確認書」が送られてきます。また、マイナ保険証を持っている人には「資格情報のおしらせ」が送られるとか。マイナ保険証でのトラブルがあった時のためと思われます。新たな書類発行のシステム構築と事務量の増加で、健康保険証を残す方がはるかに効率的です。
マイナ保険証は５年で 更新手続きが必要
現在のマイナカードの有効期限は10年（20歳未満は５年）ですが、マイナ保険証に使われている電子証明書の有効期限は５年です。したがって、マイナカードを作って５回目の誕生日の前に更新手続きを市役所で行わないとマイナ保険証は使えません。マイナンバーカードが始まったのは平成28年ですから、早くカードを作った人は有効期限の確認が必用です。
後期高齢者医療制度の見直しで保険料アップ
「令和６年度からの後期高齢者医療制度の見直しに関するご案内」には
� 峺經�高齢者の保険料」と「現役世代の支援金」の伸び率が同じとなるよう見直し。
�⊇仍紺藥�一時金の費用の一部を後期高齢者が支援する仕組みの導入の２項目が書かれています。
�，和召侶鮃�保険加入者が負担している後期高齢者支援金の割合を減らし、後期高齢者負担率を引き上げるというもの。そのため、令和６年度の保険料は均等割り額が４１００円引き上げられ、所得割率が１・56％引き上げられ11・13％になり、上限額が67万円から73万円に引き上げられ、令和７年以降は80万円まで引上げられます。
�△禄仍紺藥�一時金を全世代の健康保険料に上乗せするもので令和７年度までは３・５％それ以降は７％の負担となります。
