市政の動き−議会報告
【23.06.01】NO,2178 マイナカード取得は任意なのに 健康保険証廃止に反対の声
全国保険医団体連合会が反対署名 「保険証廃止」なんてあり得ない
各県の開業医が加盟する保険医協会の全国団体である全国保険医団体連合会が「健康保険証を廃止しないことを求める請願署名」運動を行っています。今国会で審議されているマイナンバー法等改定案が可決されると、来年秋から健康保険証が廃止されます。それによって、様々な問題が生ずることに警鐘を鳴らしています。そこで指摘されている数々の疑問は、多くの国民が抱いている不安を代弁しています。
マイナ保険証の問題点・デメリットの数々
疑問�� 保険証が廃止されるとマイナカードがないと受診できなくなる？
答 カードが無くても受診できます。マイナンバーカードをどうしても作れない人もいます。例えば、認知症や障害を持つ人、持ちたくない人などなど・・・マイナンバーカードの取得や管理が難しい人もいます。独り暮らしの高齢者も増えているし、日ごろから持ち歩くことになれば、落としたり盗難にあったりするトラブルも激増しそうです。
疑問�▲泪ぅ淵�ードで受診した方が便利なの？どんなメリットがあるの？
答 政府は、患者さんの医療情報が受診した医療機関で見られ、持病などを把握した上で治療できると言っています。しかし、医療機関が患者さんの状況を把握するのは、問診やお薬手帳でも可能です。むしろ、システムトラブルやオンライン資格確認を行う際の、暗証番号を患者さんが忘れたら利用できません。
疑問�� マイナカードを紛失したらどうする？
答 マイナンバーカードを破損したり、水に落とすと使えなくなり、再発行が必要になりますが、市役所での手
続きが必要です。再発行には１カ月から２カ月かかります。その間、保険証が無いのと同じ状態になり、一時的に全額自己負担になる可能性もあります。
疑問�� どこの医療機関でも使えるの？
答 医療機関でマイナ保険証を利用するには、資格確認をするカードリーダーなどが必要。厚労省によると、カードリーダーの申込み率は92・2％ですが、作業のおくれなどから、運用する医療機関は68・２％にとどまっています。整体などの小規模な医療機関ではマイナ保険証対応設備の導入も大きな負担となります。カードリーダーがなければ使えません。
マイナ保険証普及のため ４月から診療報酬を変更
令和５年４月から、マイナ保険証に対応した医療機関で従来の保険証を使うと、初診、再診ともにマイナ保険証より医療費が多くかかるようになりました。
国は昨年４月の診療報酬改定で、マイナ保険証の普及のため、診療報酬の加算をし、当初はマイナ保険証を使う方が割高でしたが、昨年10月から方針転換し、「マイナ保険証を使わないと損」という状況にしました。
マイナカードで誤交付個人情報守れるのか
マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアで住民票などの公布を受けるサービスで、別人の住民票などが誤って発行されるトラブルが東京都足立区や横浜市で発覚。システムを担う富士通ジャパンの調べで分ったもの。
足立区のコンビニでは３月22日に住民票の写し１件３人分、４月18日に印鑑証明１件１人分が別人のものが交付されました。氏名、住所、生年月日などが記されていました。横浜でのトラブル後、全国の自治体などの一部で、システムを一時停止し、プログラムなどを修正していましたが、足立区のトラブルはその後に起きていました。こうしたトラブルは今後も発生が予想され、個人情報の漏洩につながるものです。マイナンバーカードを保険証として使用すれば、利用頻度は膨大になり、システム障害の発生が懸念されます。
