活動日誌−東奔西走
【09.01.29】4月竣工・本格稼動の新クリーンセンター(刈谷知立環境組合)、議員見学会が開催される。
従来の焼却炉2基・焼却処理能力1日240トンから焼却炉3基・焼却処理能力1日291トンに。
4月の本格稼動にむけ試運転中の刈谷知立環境組合は1月29日、市議会議員を対象にした新施設の見学会を開催しました。日本共産党知立市議団からは3名が参加。写真は、プラットホーム(ごみ搬入口)からピット(ごみ集積所)にごみを搬入する車両を写したものです。プラットホームには、車両の出入りに合わせ自動開閉する扉の設置や車両の転落防止のためのストッパーの設置など安全対策も強化されています。ごみピットやプラットホームからの悪臭の流出防止のため、エアーカーテンや自動扉も設置されています。
新クリーンセンターは、環境組合を構成する刈谷・知立両市の人口増を見込んで焼却能力を強化していますが、どんどん焼却すればよいというものではありません。大事なことは、さらなるごみの分別強化と減量化にとりくむことです。
新たに、焼却灰処理のため、灰溶融炉2基を設置。6400kwの発電設備も。
ごみを焼却すれば大量の焼却灰が発生します。この灰の処分のための最終処分場(埋め立て場)の確保は、刈谷・知立の両市にとっても大きな課題です。新施設に設置されている灰溶融炉は、1250℃以上の高温で焼却灰を溶融(スラグ化)し、減容化(容量減)するもので、最終処分場の延命に有効です。溶融化された焼却灰は砂状のスラグになります。スラグは、コンクリートに混入したり、道路の路盤材に利用するなど資源化のメリットが強調されています。しかし、スラグの資源化には販路が十分確保できない問題点がある上、灰溶融炉の安全性や稼動の安定性について、すでに導入されている具体的な事例で問題点も指摘されています。
新施設には、焼却熱を利用したタービン発電機も設置されました。発電能力は最大6400kwというもので、温水プール等の余熱利用施設を含めたクリーンセンターの全施設の電気をまかない、さらに余剰があれば中部電力に売電する計画です。
新施設の見学は、個人でも受け付けています。詳しくは、刈谷知立環境組合に問い合わせてください。TEL(代) 0566−21−5389