市政の動き−議会報告
【10.04.22】増加するひとり暮らし高齢者。知立団地でまた孤独死が。
知立市の高齢化率16%、そのうち57%がひとり暮らし。きめ細かな高齢者対策を!
4月5日、、知立団地に暮らす男性(75歳)の孤独死が発覚しました。ひとり暮らしで2月中旬に仕事をなくしてから、どのように過ごしてみえたのか・・・。近所の方からの通報で市や民生委員、UR職員ら関係者、警察などの立会いのもと、孤独死が確認されました。このような悲惨な事態を起こしてはなりませんが、しばしば発生。高齢者対策の充実は急務です。
ドアポストにたまった新聞で異変に気づく。
今回の件では、近所の方が男性宅のドアポストに新聞がたくさんたまっているのに異変を感じて、民生委員さんに通報しました。その後、在宅介護支援センターや市に連絡し、警察も現地へ。URの立会いの下でドアを開け、中に男性の遺体を発見しました。「原因は不明」、「事件性はなし」と判断され、やせ衰えた遺体は餓死を想像させるもだったとのこと。男性は2月15日まで元気に働き、その後、仕事をなくしていました。3月20日を最後に、新聞がドアポストから取り込まれることはありませんでした。
緊急通報装置の普及など制度の充実を
知立市の65歳以上の高齢者でひとり暮らしの方は当該人口の55・95%、1025人です。近年、他の地域でも孤独死の例があり、今後、このようなことがないよう、きめ細かな対策が必要です。
ひとり暮らしの高齢者には、いざというとき通報が簡単にできる「緊急通報装置」があります。65歳以上なら、無料で設置されます。ペンダント式の通報ボタンが命綱になることがあり、貴重な制度です。今回亡くなられた方は「緊急通報装置」が取り付けられていませんでした。とても残念です。
新聞配達員の協力要請も検討 =知立市=
今後の対応で市は「新聞がたまっているなら市へ連絡を」と新聞配達員の協力を要請したいと見解を表明しています。