市政の動き−議会報告
【10.09.29】介護施設 小規模特別養護老人ホーム
社会福祉法人、小規模特養ホームの建設用地確保できず 造成予算約4千万円を減額補正
高齢化率が上昇し、特別養護老人ホームなど施設介護の入所希望は増えています。入所申込みをしてもベットの空きがなく、待機している方は常に百人を超えています。そんな中、知立市は小規模特養ホーム誘致を決め、11年10月開所に大きな期待が寄せられました。ところが応募した社会福祉法人から「建設用地の確保が困難」と取り下げ申請があり、算化されていた造成費補助約4千万円は減額補正されることに
施設はどこも満杯 100人を超える待機者
知立市の介護施設利用者は年々増加し、市の利用計画に対し、特養ホーム、老健施設合わせて100%を超えています。それでも、入所を希望する待機者は100名を超えているのが実態です。ちなみに市内施設は定員枠245人に対し、市民の入所は129人、入所率は52・6%と少なく、市内に新たな小規模特養ホーム(29床・知立市民のみの入所)が誕生する計画には市民の期待が高まったのは当然です。
第4次介護保険計画の柱が消える
計画では公募により社会福祉法人「富士会」が施設を建設する運びとなり、今年3月議会で、建設用地造成の補助金が予算化されました。
しかしその後、富士会より「用地が確保できず計画取り下げ」の申請が提出されました。市は現在開会中の9月議会に造成費補助金約4千万円を減額する補正予算を提出。小規模特養計画は白紙に戻りました。
増える一方の待機者問題をどうするか、市の姿勢が問われます。