市政の動き−議会報告
【11.09.02】《後期高齢者医療】東京広域連合は17%の値上げ試算!愛知も12年度保険料見直しを検討!
「保険料の大幅値上げ回避を」愛知広域連合議会にて日本共産党要求!
愛知県後期高齢者医療広域連合議会は8月26日、定例会を開催し、11年度補正予算及び10年度決算を審議しました。
日本共産党の田口一登議員(名古屋市議)は、10年度からの保険料改定(1人当り平均3660円値上げ)について、「基金を取り崩せば、低所得者の均等割りを(09年度並みに)据え置きできたのではないか」と指摘。佐藤修議員(知立市議)は、「12年度の保険料改定では、さらなる大幅値上げが予想される。県や市町村に財政支援を要請し、値上げを抑制すべきだ」と要求しました。
愛知・・10年度並なら平均3844円値上げに!
愛知県後期高齢者医療広域連合は10年度、保険料を4・95%値上げし、1人当り平均保険料を3660円値上げの7万7658円にしました。
医療給付費の増加等により、仮に12年度も4・95%で値上げすれば一人当たり平均で3844円もの大幅値上げになります。
日本共産党は、保険料に転嫁されている基金拠出金、保健事業費等の負担を県と市町村の一般財源でまかなうことを要求。当局は市町村に負担を求めることに難色を示しましたが、「一般財源を投入した場合、1人当りの保険料を平均7400円減額できる(11年度予算で試算)」と答弁しました。
全国広域連合協議会は国の財政措置を要求!
東京都広域連合は、12〜13年度の保険料の検討において一般財源を投入しても、平均保険料が11年度より1万4265円(17%)もの大幅値上げになると試算(下表参照)しています。一般財源を入れても大幅値上げとなるのは、75歳以上を独立させた制度の矛盾です。
全国後期高齢者広域連合協議会は6月8日、国に対して「高齢者医療制度に関する要望書」を提出し、「12年度の保険料改定」において、現状では「保険料の増加抑制は困難」とし、国への財政措置を要求しました。
愛知県広域連合議会で当局は、12年度の保険料見通しについて「分からない」と答弁しましたが、東京都広域連合の検討状況をみると愛知でも大幅値上げが予想されます。高齢者の保険料の大幅値上げを抑えるために、国・県・市町村に強く働きかけるべきです。