市政の動き−議会報告

【13.08.06】《食物アレルギー》安心して 楽しく食べられる学校給食の確保を=日本共産党=

 東京での学校給食による死亡事故・・知立市は教訓いかして総点検を!

 昨年、東京都調布市の小学校で乳製品アレルギーのある児童がチーズ入りの給食を食べ、アナフィラキシーショックで死亡するというショッキングな事故が起きてしまいました。教員のアレルギーへの認識や非常事態時の対策の不徹底があげられています。3月知立市議会では、日本共産党がアレルギーショックに対するアドレナリン注射(エピペン)の実態や対応について質しました。改めて総点検が求められています。

 食物アレルギーは、なぜ起きるのか?

   私達の体は体内に侵入してきた物を異物として攻撃し体を守ろうとする働きがあり、これを「免疫反応」といいます。この働きのおかげで私達は外部からの攻撃をかわし、正常さを維持しようとしています。
 しかし、生命を守るべきこの「免疫反応」が特定の物質にたいし異物と感じ、異常にまたは過剰に反応してしまうのが アレルギー反応です。ときには生命をも危機にさらしてしまうほどです。今一度この食物アレルギーを見直し、安心安全な食生活を考え直す必要があります。

 アナフィラキシーショックへの対応

 食物アレルギーの中で重症度の高いショックを起す場合がたびたびあり、場合によっては呼吸困難血圧低下・意識障害など一刻も早く対応しなければ命にかかわることもあります。また最初は軽い症状でも急激に深刻な症状に変化することもあり、安心はできません。その対応としてアドレナリン自己注射「エピペン」がありますが、調布市での例はその効果や使用の仕方などの情報共有の不備があげられ、「救える命であったのに」という悔いを残しました。知立市も「対岸の火事」とせず早急な状況把握・意思統一が必要です

 知立市の学校給食での食物アレルギー対応

   知立市では、現在小中学校でアレルギー物質を取り除いた「除去食」で対応しており、該当者数は小学校44名、中学校7名の計51名。
※除去対象品目は、(1)乳 (2)卵 (3)えび (4)かに (5)いか (6)さけ (7)さばの7品目です。
 保護者にとって心配なのは新入学時の児童への対応です。担当者によるとアレルギー対応食の取り組みなどの説明会を給食センターで実施。入学予定児童の保護者と学校関係者及び必要があれば保育園・幼稚園関係者も参加します。給食センターの栄養士が同席し面談を実施しています。

 「代替食」の具体化を!

 除去食は対象物質を除いたもので、除かれた栄養素の補完はありません。それを補完するのが「代替食」です。日本共産党は「代替食」の実施を提案しています。市当局は「今後の検討課題」と答弁しています。 

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