市政の動き−議会報告
【14.11.26】《企画文教 委員会》東村山市の下宅部遺跡公園：知立の荒新切遺跡と同規模
市民が基本構想図を作成：都と市で、遺跡公園を整備
11月12日、市議会企画文教委員会が東村山市の遺跡公園を視察。都営住宅建て替え計画地で発見された下宅部遺跡は市民参加で「体験の里」と位置づけ、昔を忍んで遺跡公園に。知立市の荒新切遺跡の公園整備の参考にと調査した。
全国でも貴重な水辺のくらしを復元
下宅部遺跡は平成７年、都営住宅建て替えに伴う発掘調査で確認され、全国でも貴重な水辺のくらしを復元できる遺跡であることが判明した。川が合流する湿地帯で住居跡こそないが、今でいう住民たちの「調理場」、古墳時代からの遺跡で、湿地帯が故に保存状態が良く、様々な木の実、イノシシの顎の骨、丸木舟、また漆を使用した器や弓など貴重な出土物も多い。関係団体や市議会などの総意で都に要望し、都営住宅建設予定地の一部を遺跡として保存することを決めた。ただし、発掘跡は「調査埋没保存」に、そして、まだ多く眠る遺跡は後世に残すためそのまま「未調査埋没保存」に決定しています。
保存面積三千�屐Щ毀瓜臆辰琉篝弩�園
都営住宅内の公園利用に変更された保存面積は３千�屐�周辺は四方が住宅地。遺跡公園２千５百�屐陛效鰐欺�貸与、市が管理）、周辺歩道５００�屐陛圓�管理）。
平成12年に遺跡公園づくりワークショップを開始、体験の里と位置づけ、市民が基本構想図を作成。
◎公園には、トイレ以外に構築物は作らない。
◎遺跡から発見された植物を植え、昔をしのぶ公園にする。
◎遺跡には川の跡がしっかりあり、今も多い湧水を利用した川と丘陵地のイメージに。など検討され、平成16年に「下宅部遺跡はっけんのもり」が開園された。
その後も、「遺跡公園を育てる会」が作られ、約50名が登録。ここでの事業は、年２回の考古体験イベントや土器の野焼き、編布編み、子ども縄文塾など多彩。今後、新たな発見と感動をおこすための調査・研究が課題と話された。
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