市政の動き−議会報告
【15.04.17】《小中学校就学援助》入学支度金なのに入学後７月支給：「準備に間に合わない、どうして？」
貸付制度などで早急に支援を・・日本共産党が提案
「就学援助制度とは、児童生徒が学校において必要な学用品費や学校給食費及び修学旅行費を援助することで、義務教育の円滑な実施を図るもの」（知立市ホームページ）です。年間所得の条件があり、知立市では15年３月１日現在、４５８人が受給。問題は、入学支度金の支給日が入学後７月で、準備に間に合わないこと。日本共産党は市議会で、貸付制度など含め、早急に改善するよう提案しています。
ランドセルや制服など入学準備に２万円余！
小中学校ともに入学時には、ランドセル・かばん、靴、制服、体操服と揃えるものが多く多額のお金が必要です。就学援助としての入学準備金は、小中学生ともに２万円余が支給され、「本当に助かる」「でも、入学前にどうして支給されないの？｣と疑問が寄せられます。日本共産党は市議会で、「入学準備に間に合うよう改善」を求めました。教育長は「検討したことは無いが、他市の状況を参考にしたい｣としています。ちなみに、修学旅行費も実施後の支給で問題です。
いいね！福岡市では支度金は３月に前倒して支給
同じ悩みを抱えている人は多く、全国的に問題になっています。
福岡市では、入学支度金は３月に前倒し支給にしています。申請手続きは、
�ゞ軌薜儖�会へ。
�⊂�学校入学予定の児童については４月に入学予定の小学校事務室へ。
�Ｃ羈惺仔�学予定の児童については現在通っている小学校か４月に入学予定の中学校事務室へ申請します。受付期間は１月中です。
これなら安心して入学準備に取り掛かることができます。知立でも、３月に前倒して支給できたら、問題は解決します。
私立高校の入学金を応援する自治体も
貧困の連鎖を断ち切ることは子ども達の将来にとって最重要課題です。就学援助で中学を終了しても高校進学をあきらめる事例も。「私立学校に合格したが入学金が払えない｣という人もいるのです。この問題を解決する自治体として「豊中市の事例」があります。
�―嗣雲任硫歙能蠧清盂曚�３５６万円以下の家庭。
�∪古味運佑砲弔�20万円以内の貸付。
��６ヶ月据え置き、30ヵ月以内に返済。
�で�利１・８％、・・完済後に利子相当額の補助ありとしています。
切れ目のない支援こそ！
「制度があっても知らなかった」「制度申請の方法が分らない」人がいます。制度を利用していても、入学支度金や修学旅行費など多額の費用が掛かるとき、「就学援助が後払いのため苦しむ」人もいます。就学を援助する趣旨にてらし、「前倒し支給」や「貸付制度」などで、切れ目の無い支援にむけ、早急な改善が必要です。
