市政の動き−議会報告

【15.06.22】《これでいいのか》「安保法案」反対の陳情を不採択・・自民、公明、民友クが反対(企画文教委員会)

 陳情者「子ども・若者たちの命守りたい」!「これが議会」、議員の対応に不信感!

 知立市6月議会・企画文教委員会は6月15日、安倍政権が今国会で成立を目論んでいる安全保障法案に反対する陳情2件(同趣旨)の審査をしました。陳情書提出の新日本婦人の会代表者の牧典子氏は、国に「国民的合意のないままに、安全保障体制の見直しを行わないよう求める意見書の提出を求める陳情書」の趣旨説明で「子どもたちの命、若者たちの命を守りたい。戦争できる国に反対」をと訴えました。戦争できる国づくりと不可分の「特定秘密保護法廃止の陳情」を含め、市政会(自民)・公明党、民友クラブの反対で不採択という残念な結果でした。  

 反対の声が広がるなか・・14名の傍聴者が見守る!

 5月碧南臨時議会は国に対して、「国民的合意がないままで安保法制の見直しを行わないことを求める意見書」を可決するなど、地方議会での「反対」「慎重審議」を求める意見書提出が広がっています。6月5日開催の憲法審査会で自民党推薦を含む3名の憲法学者が「憲法違反」(9条)と断言。国会審議を通じ、政府が法案に憲法を合わせ、集団的自衛権行使ができるとする乱暴な解釈の矛盾が噴出し混迷を深めています。世論調査では、8割前後が「国民に十分説明していない」、「今国会で成立すべきではない」と回答しています。廃案以外あり得ません。
 そんななか、委員会審査に注目が集まり、14人もの傍聴者がかけつけ審査を見守りました。終了後「これが議会」「反対でも納得のいく意見がないのはガッカリ」などの声が寄せられました。

 各会派の反対意見

 「戦争法案反対の陳情」に賛成議員は、日本共産党、知立政策研究会の2名。反対は市政会、公明党、民友クラブの3名でした。
■公明党は、「戦争放棄をうたう憲法9条があっても、国民の生命・財産・幸福追求の権利が根底からくつがえされる時は、72年政府見解で自国防衛に限ってのみ専守防衛が認められている。他国防衛のための集団的自衛権は禁止されている」、集団的自衛権を行使する法案ではないと白黒逆をいい反対。
■市政会は、「不採択でお願いします」の一言。反対理由もいわない対応は、審議拒否そのものです。
■民友クラブは、「立憲主義の日本において、憲法に定められた国のありようを根本から変えようとするには憲法改正が必要」としつつ、「国会議員を送出している。国会議員は国民・市民の代表。市議会として意見書を出すことに違和感」ありと反対しました。

 国に意見をいうのは市議会の大事な仕事!

 日本共産党は、「専守防衛なら法律を変える必要がない。変えるのは集団的自衛権行使のため」と公明党議員に反論、国政に関する意見書をだすことを否定し、反対した民友クラブの対応に、今まで「市議会は、『子ども子育て支援法』など全会一致で国に意見書をあげており、意見書を出すのは市議会として大事な仕事」と指摘。反論があっても然るべきだが、反論なく審議は終了しました。
 陳情は、6月25日の本会議(午前10時開会)で討論・採決されます。ぜひ、傍聴に来てください。

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