市政の動き−議会報告
【15.11.22】《核兵器廃絶》被爆者団体が知立市を訪問・要請：被爆２世の実態調査・医療費助成を。
被爆者援護法改正の賛同署名に「今回も遠慮する」と冷たい回答！
「２０１５年度県内被爆者行脚」（愛知県原水爆被災者の会）が11月18日、知立市を訪問し、核兵器廃絶、被爆者援護などを要請しました。市からは関係部署の職員、市議会から中島牧子副議長が出席。日本共産党市議団の佐藤おさむ議員が要請団に同席しました。
主な要請内容と回答
被爆者行脚の主な要請内容と市の回答は次のとおりです。
� 嶌討喩鑁�者をつくらない決意を世界に！現行法改正（被爆者援護法）を求める」請願書に賛同署名を求めました。内容は「原爆被害に対する国の償いと核兵器廃絶を法に明記すること」「原爆死没者に対する償い」「被爆者健康手帳の交付要件の見直し」を求めるものです。
◇市は「今回も遠慮させていただきたい」と回答。参加者から「なぜ遠慮の一言なのか」との声が上がりました。市は「国が総合的に判断すること」と弁明しました。
��被爆二世の実態調査を行い、「医療費助成」を検討するよう要請にしました。これに対して、市は「今のところ実態調査は考えてない。近隣市を見ながら対応」すると回答しました。
��市内に居住する被爆者への援護施策を積極的に進めるよう要請しました。市は「被爆者見舞金１人１万円を14名に支給している」と回答しました。
被爆した恩田さん、高井さん思いを語る
◇恩田明彦（会理事長）さんは、「広島で爆心から１・２ｋｍで５歳の姉、０歳の弟と一緒に被爆した」「父親は被爆から11年目45歳で、母親は22年目52歳で死亡、69歳で弟が死亡した。すべて私が喪主を努めたが私も持病が大変、今も検査、検査・・・」と語り、要請内容に理解を求めました。
◇高井ツタエ（会理事）さんは、９歳で長崎で被爆。被爆健康手帳を受けています。しかし、現在、甲状腺異常など多くの体調不良に悩まされており、原爆症の認定を求めて裁判で闘っています。高井さんは、「原爆で消息が分からない友達のことを70年間探して来た。今年、当時の城山国民学校を訪れ、原爆死した名簿のなかに、やっと友達の名前を見つけることができ、安堵した」と語り、被爆者の苦しみが伝わりました。
被爆二世の大村さん支援の検討を求める
父親が陸軍兵士として長崎で被爆した大村義則（会事務局次長）さんは、「健康不安はガンが一番」とのべ、「東京都、神奈川・静岡県、大阪吹田・摂津市は、被爆二世にガン検診、医療費助成を行っている」、知立市でも「検討」を求めました。
また、「被爆者は、広島・長崎の原爆病院で専門の診察を受けたいと願っている。大府市は旅費の援助を行っている」とし、知立市の被爆者援護策の充実を要請しました。
平和都市宣言根拠に一歩一歩すすめる
中島副議長は、「知立市平和都市宣言を根拠に具体的に一歩一歩すすめていくことが大切」とのべました。
