市政の動き−議会報告
【16.09.23】《保育園待機児童》4月14人→→9月37人と増加:保育士採用増やし受け皿拡大を
逢妻保育園で(30年度)0歳児からの保育実施・・土曜日保育の集約化で労働環境の改善も
「保育園落ちた。日本死ね」とのブログで国会での大議論を呼び、「落ちたの私」と多くの声が広がった保育園待機児童問題。日本共産党は知立市の状況と対策を一般質問しました。毎月増え続ける待機児童が明らかになり、保育園の枠拡大をどのように進めるかの質問に、市は平成30年度から、逢妻保育園でゼロ歳児からの保育実施を表明しました。
カウントが厳しい国基準でも待機児は増加
「待機児童はゼロ」と28年度も4月時点での報告があり、同時に「国基準はゼロですが、実質は14名です」と説明がありました。国基準とは、たとえば、Aさんが申請時に希望する3園は空きがなく入所断念しても、市内の遠くでもどこかで空きがあれば「待機」と見なさず、カウントしません。政府発表の数字もこれです。ところが5月には、この国基準ですら待機が発生し、翌月から順次増加し9月には17人に、実質待機を合わせると37人になりました。待機児童解消は抜本的な解決が必要です。
3歳未満児・長時間保育の拡大こそ急務
待機児童のほとんどは3歳未満児です。日本共産党は9月議会一般質問で、「唯一、3歳未満児保育を行っていない逢妻保育園で早急に実施を」と求めたのに対し、「平成30年度から実施する」と答弁しました。逢妻保育園は駐車場確保が課題になっています。市は、早急に駐車場確保に取りくむとしています。
保育士の働きやすい環境整備を
保育枠拡大に合わせて正規保育士の確保も大きな課題です。市は「募集しても応募が少ない」との説明も繰り返しています。また、保育士が自らの子育てとのはざまで早期退職も問題になっています。改善策の1つは土曜保育です。全国的な調査でも、保育園職場から去る理由に、週休二日制が保障されないことがあげられています。日本共産党は比較的子どもの少ない土曜保育をいくつかの園でシャアできれば改善できると提案。
9月議会、市は29年度から「延長保育を行っている4園で集約保育実施」すると応えました。
=学童保育・育成料=