市政の動き−議会報告
【19.10.30】昭和未来会議PT もやいこ農園交流会あお開催。「食」で多文化共生を目指す
4か国の手作り料理やゲームで交流。昭和老人憩の家で約90人が参加
10月19日に市の昭和未来会議プロジェクトの1つ「もやいこ農園」が食事交流会を昭和老人憩の家で開催。多国籍で行う畑で収穫した野菜も使っての料理などで会食し、地域住民約90人が交流しました。知立市は人口約7万2000人のうち、約7%が外国人です。特に昭和地区は集住率は約40%と高く、日本人と外国人が共に生活する多文化共生社会推進の取組が進められています。
多文化共生・地域福祉の推進へ昭和未来会議
昭和地区は日本人の高齢化率が約40%を超え、市内で飛びぬけて高く、また外国人比率は約40%、知立団地においては60%を超えています。国の入管法や技能実習生制度の改定によりこれからも外国人が増えることが見込まれます。そのような中、知立市では2016年から昭和未来会議事業を実施、地域住民が話し合いやプロジェクトをつうじて、生活習慣が異なる外国人とと支えあう地域共生の地域づくりを、住民・行政も一体となって目指すとしています。現在、防災や福祉、認知症などの地域課題解決に向け6つのプロジェクトが活動しています。もやいこ農園はその活動の一つです。
日常的な交流を目的に多国籍で野菜つくり
外国人も日本人も、子どもから高齢者まで、誰もが日常的に交流できる場としてもやいこ農園(牛田町原山)がスタートしました。現在、ミャンマー、ベトナム、ブラジル、日本の各国が自分の国の野菜を育てています。野菜作りは今年で2年目に入ります。ちなみに、「もやいこ」とは三河地方の方言で「一緒に何かをする」とう意味です。
約90人が食事会に参加。市長「取組み広げたい」
交流会は今年2月にひきつづき2回目の開催です。今回は、ミャンマー、ベトナム、ブラジル、日本のそれぞれの自慢の料理を持ち寄ったり、畑で採れた野菜を使った料理を楽しみました。当日は昭和地域の住民などが声を掛け合いながら参加、子どもや名城大学の津村ゼミのみなさんを含め約90人と、所狭しの大盛況。食事の傍ら
持ち寄った大きなカボチャやサツマイモの重さを当てるゲームも行い、盛り上がりました。
当日は、市長も参加し、「外国人の多い知立市。このような取り組みを広げたい」とあいさつしました。また、外国の料理について「これはなんという料理?」「どんな時に食べるのですか」など声をかけていました。朝日新聞の記者は全日程に参加、外国の方に取材を積極的に行っていました。
「いろいろな国の料理がおいしく食べられ、良かった」と参加者の感想が寄せられました。