市政の動き−議会報告

【20.05.28】2038号 これでいいのか。新型コロナを理由に委員会開催せず 質疑は本会議のみで1議題15分に限定

委員会審査をシッカリやるべき やめるなら本会議質疑2日を提案

   知立市議会・議会運営委員会は5月25日開催、当局より6月定例会提出の条例、補正予算等について説明を受け、議事日程について協議しました。議会運営委員会に先立ち開催された議会改革特別委員会では、立志会より「新型コロナウイルス感染症のもと、当局の負担軽減、3密を避けるために議案の委員会付託をやめ、本会議質疑のみにすべき」との提案があり、日本共産党を除く他会派が同意しました。議会運営委員会では、改めて委員会付託の是非について協議しましたが、日本共産党を除き委員会付託をやめることを多数で決定。二元代表制のもと、本当に、これでいいのでしょうか。

議案の委員会付託中止  県下で聞いたことがない

   議会運営委員会で日本共産党は、「委員会付託なしとの提案は、3蜜を避けるためというが、委員会室での開催は困難か」と議会事務局長に質問。局長は、「3蜜対策を取ることはでき、開催は可能である」と答えました。日本共産党は答弁を受け、委員会付託をやるべきと主張しました。しかし、他の会派の委員は、あくまで「3蜜を避けるため、委員会付託をやめるべき」「市当局の負担になるのでやめたほうが良い」「短い時間(本会議質疑各15分)でも審議はできる」などと委員会付託を止めることを多数をもって決定。愛知県内の市議会等で、新型コロナウイルスを理由に一般質問を止めた議会はありますが、議案の委員会付託をやめた議会は聞いたことがありません。議会日程は下表のようになり、まさに異常な議会対応です。
 小中学校も対策をとり、授業を再開しているなか、二元代表制を担う市議会として、これでいいのでしょうか。

 

コロナ関連予算など 審査充実が必要なのに

  6月議会の議案は、条例改正10件(国保の傷病手当金創設、コロナ関連等で市税条例改正や介護保険料の見直し等)、工事請負契約1件(知立小北棟校舎)、財産取得1件(ミニバス)、並びに各会計の補正予算は4件。工事請負契約は開会日の6月1日の本会議で質疑・議決しますが、他の議案は本来、所管する各常任委員会で、市民の立場でシッカリと審査すべきものです。今回は、委員会審査がなくなり、6月4日の本会議質疑(1議題、質問・答弁で15分)に限定されることになりました。
 一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策事業(上表)などが提案されており、シッカリと審査し、足らざるところを補強するなど、市民の立場で審査することが求められます。1議題15分の質疑で市民の付託に十分応えることはできません。

日本共産tぷの積極的提案、他会派は拒否しました

 議会運営委員会で日本共産党は、「委員会付託をやめるならば、本会議質疑を2日間にし、1日は条例審査、2日目は補正予算審査を行い、委員会同様に時間制限を設けず、シッカリ審査すること。また、常任委員会の中止により、休会日が多くなる。最終本会議の日程を前倒し、市民・事業者支援のため予算執行を早めるべき」と提案しました。しかし、他会派の委員は、この提案を拒否しました。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
二次元バーコード
RSSフィード(更新情報)