市政の動き−議会報告
【20.07.01】2042号 <6月市議会>新型コロナを理由に常任委員会を省略は西三河9市では知立市議会だけ
市提案の議案は条例・補正予算等16議案=日本共産党市議団は13議案の質疑に立つ
知立市議会6月定例会は6月22日の最終本会議で、市提案の条例、補正予算等の15議案及び、追加の一般会計補正予算を全会一致で可決、2つの陳情も採択しました。今市議会は新型コロナ禍のもと、「3蜜回避」を理由に日本共産党を除く他会派によって、議案の3常任委員会開催(付託)を省略、本会議1日だけの質疑になりました。西三河9市議会のなかで議案の委員会付託を止めたのは、知立市議会だけ。県下の議会でも聞いたことがない異例・異様な対応でした。
「委員会室の3蜜対策は 可能」なのに何故中止
委員会審査は、市役所5階の第1委員会室で行われますが、他会派が委員会開催を省略する理由の一つは、新型コロナのもとでの「3蜜を回避する」ことです。しかし、議会事務局は「3密対策は可能」との見解です。現に緊急事態宣言下においても、「3密対策をとり」第1委員会室で各派代表者会議、議会運営委員会を開催しており、中止する論拠はありません。
二つ目の理由は、「市当局の負担になる」との主張です。しかし、西三河9市議会など、堂々と委員会を開催、審議しており、中止の論拠は限りなく稀薄で、誤った対応です。
本会議質疑は充実したのか
本会議質疑は質問と答弁合せ、1人1議題15分。本来、委員会で質すべき詳細な内容について、部長答弁が何度も行き詰まり、議論がかみ合わないまま15分が過ぎ、十分な質疑ができたとはいえませんでした。委員会の省略は、二元代表制のもと「住民福祉の増進」(自治法第1条)を担う議会として、役割放棄のそしりを免れないのではないでしょうか。
議長を除く市議会議員19人の6月定例会での本会議質疑の時間は右図のとおりです。
新型コロナ禍のもと 日本共産党議員が全力
日本共産党知立市議団は新型コロナ禍で、牛野議員8回、佐藤議員7回の質疑を行い、国民健康保険の傷病手当の事業者への拡充、ミニバスの入札等の問題点を質しました。また、一般質問は自粛ムードのなか、6会派7議員のみ。日本共産党は2議員が市民の声届け「新型コロナ禍のもと、市民・事業者支援等や大型事業の見直し」を要求しました。