市政の動き−議会報告
【21.09.01】生活実態程遠い！ 愛知県の最低賃金審議会が答申 時給927円を955円に(28円の引き上げ）
愛労連の生活実態調査では、「県の最賃では生計費をまかなえない」と報告
国の中央最低賃金審議会は７月16日、２０２１年度の最低賃金について、全国一律で「28円」の引上げの目安を発表。その後、都道府県の地方最低賃金審議会で審議、各労働局長に引上げ額を答申しました。10月１日からの引上げ額は、全国加重平均で９３０円（28円増）で、最も高い東京は１０４１円、最低は８２０円。愛知県は９５５円（28円増）です。労働組合などが求めていた時給１５００円には程遠い実態です。知立市の会計年度職員（非正規）の多くも１５００円以下です。
会計年度職員は、 市民サービスに必要不可欠
知立市役所の２０２１年度の正規職員（一般会計）は４６１人。従来の非正規雇用の職員は、20年度から１年契約の会計年度職員となり、�〃邉訐�の職員、�∋�間給の職員として雇用されています。�，牢�末手当が支給されることになりました。�´�合わせ正規職員を上回る約５００人が働いています。会計年度職員は市民サービスを提供するうえで欠くことのできない職員です。しかし、処遇はどうでしょうか。
愛知県の最低生活費必要額は男女とも１３００円
愛知県労働組合総連合は（愛労連）、２月に組合員への「家計簿調査」を実施した結果、愛知県の最低賃金額である時給９２７円では、最低生計費をまかなうことができないことを明らかにしました。愛知県で最低生計費をまかなうために必要な時給は、男性単身者で１３０６円、女性単身者で１３０７円、更に健康で文化的な生活を営むには１５００円が必要と報告。10月からの県最低賃金は９５５円。報告に照らせば、生活実態を反映しているとはいえません。
市は生活実態に見合う 時給実現を検討すべき
上表は知立市の会計年度職員の一部職種と時給です。10月からの最低賃金を下まわるのは、学校給食配膳員の９５０円で早期の改善が必要です。他は上回るものの愛労連報告の１３００円を下まわっています。市は生活実態に見合う時給引上げを至急検討すべきです。
