市政の動き−議会報告
【21.09.01】ロコナ感染 第5波 検査の強化や経済支援の充実を 市長に緊急申入れ・懇談
PCR検査徹底を感染拡大防止の柱に 市長「まずはワクチン接種率向上
新型コロナ感染症の第5波は変異種の「デルタ株」が猛威をふるっています。8月21日のまん延防止措置は27日から緊急事態宣言に変更になるなど、現在の感染状況は危機的状況です。日本共産党知立市議団は24日、林市長に「市民の不安解消と命を守る取り組みを」と緊急申し入れ・懇談を行いました。懇談には副市長、保険健康部長が同席、現在の感染拡大状況の危機感の共有やPCR検査など対策強化について意見交換しました。
命を守ることを最優先に要望内容の早期の実施を
日本共産党の申し入れは、感染が危機的な状況の中、感染者の保護とまん延防止を目的にPCR検査の社会的検査(スクーリング)の実施を柱にした緊急対応を市に求めるものです。懇談で林市長は「現在の感染状況に危機を感じる。若い世代への新型コロナワクチン接種率をあげていくことにまず、力を入れたい」と認識を示しました。また、日本共産党が繰り返し求めてきた積極的なPCR検査の実施については、「必要性は感じている。「誰でも・いつでも・何度でも」という検査体制は、実施方法の研究や予算の確保が必要」と答弁しました。
中小事業者への支援や 大学生への緊急奨学金を
市が5月から実施した中小事業者が感染症対策を行った費用に補助する「感染症予防対策整備事業」は7月で予算額(50万円)の上限に達しすでに新規の受付は終了。飲食店から継続を求める声が共産党市議団へ寄せられています。予算の増額、継続を要求しました。 また、コロナ禍でアルバイト収入や仕送りが減り、経済的に困難な状況にある大学生へ緊急奨学金を支給することも提案。なお、市は文書回答をすると約束しました。
衣浦東部広域連合議会 コロナ搬送状況や感染対策を質す
衣浦東部広域連合議会(碧南・刈谷・安城・知立・高浜市の消防・救急業務を所管)は8月18日に定例会を開催、日本共産党の牛野北斗議員(知立市議会選出)が出席、質問を行いました。
牛野議員は4月以降、コロナ感染拡大の中で全国で、救急搬送が困難になっている事例を紹介し、管内の感染者の搬送状況を質問。消防長は「国定義の困難事例(医療機関の受け入れを4回以上照会、救急隊の現場到着から搬送まで30分以上かかったケース)はないが、5月に搬送までに158分かかった事案が1件あった。保健所と連携し搬送先を確保している」と答弁しました。また、4月から7月までのコロナ患者の搬送件数は延べ150件と明らかにしました。
カプセル型ストレッチャーを追加配備、感染対策強化
感染拡大が増える中、感染症患者を隔離して搬送するカプセル型ストレッチャー(アイソレーター)を各署が利用できるよう新たに6台購入し7台に増設。牛野議員が5月臨時会で追加配備を求めてきたものです。また、ウイルスの殺菌作用のある「オゾン発生器」を全ての救急車内に設置、10月下旬からの稼働を予定しています。この他、定期的な署員のPCR検査の実施を求めました。
妊婦のPCR検査に県の補助があります
千葉県柏崎市で新型コロナ感染した妊婦が自宅療養中に早産し、新生児が死亡した問題から、不安が広がり妊婦への感染対策の強化のが求められています。
愛知県は今年4月から「感染症対策妊産婦総合支援事業」で希望する妊婦にPCR等の検査費助成を実施しています。検査時期は分娩予定日のおおよそ2週間前が目安です。陽性となった場合の分娩などは保健師による相談支援を行うとしています。希望する人はかかりつけ産科医に相談をしてください。
=パートナーなど家族への検査実施を=
この事業の対象は妊婦のみで1回限りです。感染が心配される、家族も対象にするなどの対策強化は当然、求められます。なお、県は8月23日、妊婦や夫を大規模接種会場(藤田医科大学など)でのクチン接種の優先対象としました。