市政の動き−議会報告お知らせ

【24.11.24】NO.2251 剪定枝・生ごみ堆肥化で可燃ごみ減量 安城市せん定枝リサイクルプラント視察

可燃ごみのせん定枝と生ごみは資源に  堆肥化で環境保全と農業支援に活用

   共産党知立市議団の佐藤おさむ、中島たかし議員は安城市の森下さち子議員と共に、安城市せん定枝リサイクルプラントを視察しました。視察内容の概要と知立市の可燃ごみの現状に照らして、知立市が取りいれる場合の効果と可能性を調べてみました。可燃ごみの減量で刈谷知立環境組合の負担金が減少し、できた堆肥を有機農業支援に活用できます。

燃やせばごみ、堆肥化すれば資源

   安城市では平成12年度に農水省の農業生産総合対策事業の補助金を使って、せん定枝を堆肥化するプラントを建設しました。梨やいちじく等の果樹、庭木、街路樹のせん定枝を破砕し、堆肥化して、できた堆肥を農家や市民に無償配布しています。
 処理方法は一次破砕機、2次破砕機、膨潤処理後、発酵場で1次発酵、熟成場で2次発酵させ完成です。設備は大変シンプルで敷地の多くは発酵場、完成品置き場に使われています。運転管理は外部事業者に委託していますが、年間経費は65百万円程です。安城市で発生したせん定枝はすべてプラントに持ち込まれ、1次破砕後、堆肥化しきれない分は焼却施設に運ばれます。年間処理量は37万トンとの事でした。堆肥化には20週間かかりますので、市民へは半年に1回抽選で配布しています。

知立市の可燃ごみ 1/3は生ごみと木竹

 知立市の令和5年度の可燃ごみの乾燥ごみベースでの組成率は下のグラフですが、実際に持ち込まれる生ごみや剪定枝は大部分が水分ですので量的には大半を占めると思われます。
 

生ごみのたい肥化は 分別収集がポイント

 全国の堆肥センターを調べてみると生ごみや、家畜排せつ物の堆肥化が多くをしめています。 生ごみのたい肥化はせん定枝のように破砕設備はいらず回収した生ごみを粉砕もみ殻や牛糞堆肥等と混ぜて堆積場で発酵させ、熟成させれば3カ月ほどで堆肥になります。問題は生ごみの分別収集をどうするかですが、豊明市は各家庭で生ごみだけを生分解プラスチック袋で回収して堆肥センターに集めて堆肥化していました。

堆肥は肥料高騰に 苦しむ農家の支援に

 堆肥は有機・無農薬栽培に最適で、化学肥料の高騰で苦しむ農家に対する大きな支援となります。可燃ごみの減量と農家支援の有機循環型社会をめざす重要な施策ではないでしょうか。

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