市政の動き−お知らせ
【25.09.07】NO.2288消防職員の増員で3人乗車解消・救急到着時間の短縮、巨大地震への備えを万全に
消防広域連合議会一般質問で佐藤おさむ議員は消防力の充実について当局を質しました
衣浦東部広域連合（消防）議会は８月29日、令和７年度第２回定例会を開催されました。令和７年度一般会計補正予算及び令和６年度一般会計決算認定（歳入64億８千万余、歳出60億８千万円余）について審議、全会一致で可決及び認定しました。一般質問（答弁含め20分）には佐藤おさむ議員（日本共産党）、高浜市選出の柴口征寛議員（日本共産党）など３名が質問しました。佐藤議員は消防力の充実について質問、以下概要をお知らせします。
指針から大きくかけ離れているが問題はないのか
国は各地域の消防力のあるべき体制について、消防力の整備指針（以下、指針）を示し、その充実を図るように求めています。衣浦東部広域連合は圏域５市の人口53万人余の命と財産を守る砦です。しかし、指針に照らして、消防車輌は指揮車を除き達成しているものの、消防職員数は目標から大きくかけ離れ、不足数は２５６名（表� 砲砲發里椶蠅泙后�
佐藤議員は、「指針算定数から大きくかけ離れており、問題はないのかと質問、消防長は「今いる人員の中で対応している。指針はあくまでも目標」と答え、問題があるとの認識は示しませんでした。
搭乗者基準は効果的な消防活動及び安全確保のため
指針では消防車輌への搭乗人員の基準（表�◆砲鮗┐靴討い襦�消防ポンプ車への搭乗人員は、１台５人及び消防資機材等を積載している場合は４人となっている。基準は効果的な消防活動及び消防職員の安全確保のための基準と認識しているが、認識はと質問、消防長は「そのように認識している」旨答弁、同意しました。そうであるならば、約５割に上る３人乗車の解消を速やかに実現すべきです。
広域消防計画には期限を定めた人員増の記載なし
令和６年８月定例会一般質問で安城市議会選出の森下祥子（日本共産党）議員の消防ポンプ車搭乗人員についての質問に、消防長は「令和５年度は、３人乗車が48・３％」と答え、「特に３人乗車の割合の高い消防署を中心に増員していきたい」と答弁している。３人乗車解消はいつまでに解消するのかとの質問に、消防長は「令和10年度までの広域消防計画にはいつまでに何人という人員増についての記載はない」旨の答弁をし、増員について言及しませんでした。これでいいのでしょうか。
救急車と人員を増やし到着時間短縮で命守れ
これでいいのでしょうか。
救急通報から救急車が到着するまでの時間が、平成19年が平均で６・５分だったものが、現在では８分台、９分台（表��）と延びて命のリスクが高まっています。
広域連合の見解は、「救急稼働率が高くなっている。市域外への出動で時間が延びている」「遠いところからの出動となり、到着時間が延びる傾向にある」というものです。
救急車は、指針算定15台・整備15台でクリアしていても出動が多く足りないのが実態。台数と人員を増やし到着時間の短縮をすべきとの質問に、消防長は「救急車と人員を増員すれば時間短縮できる」としつつも、増車、増員については言及しませんでした。
巨大地震への備えは大丈夫か、せめて条例定数達成を
平時でも上記の問題があるなか、南海トラフ巨大地震ともなれば、圏域５市における家屋倒半壊・焼失など同時多発的で大規模な災害が想定されます。警防（消火）、救助、救急が総出動となる。平時では何とかなっていても、大規模災害ではマンパワー不足で十分な対応ができません。指針を達成することは困難でも、せめて条例定数５１５人は速やかに達成し、備えを強化するべきです。
