【25.09.14】NO.2289 保育料第２子減免制度条例改正 愛知県の制度改正を受けて
これまでの同時通園ではなく、18歳以下 多子世帯に対して所得により第２子減免
知立市議会は９月９・10日の２日にわたって本会議質疑を行いました。その中で、中島たかし議員は提案された保育料に関する条例改正について質疑を行いました。主な内容は18歳以下の児童を２人以上養育する世帯に対する第２子の保育料を減免するもの。質疑の中で明らかになった改正内容、対象者についてお知らせします。
知立市の現行 保育料減免制度は
現在の知立市の保育料減免制度は国の制度によるものに知立市独自の制度を上乗せして決められています。これまでの制度は
��18歳以下の児童を３人以上養育する世帯については３人目以降の児童の保育料を0とする。
�∧欅蕷爐貌瓜�に２人入園している世帯の２人目の保育料を所得制限なしで２分の１にする
というものです。
改正後の減免制度は 所得制限あり
今回の改正では下表に示すように第３子以降は全員無料ですが第２子については世帯の所得により無料になる世帯と２分の１になる世帯、減免なしの世帯に分かれます。所得割額30万1千円以上の人でも同時入園の世帯は２分の１の減免が受けられます。
９月議会で可決されれば10月１日から施行されます。
今回あらたに対象となる世帯は77世帯
８月時点での知立市の保育園通所者の状況を下表に示します。
今年８月時点での知立市の小規模保育園・認定保育園を含む３歳未満児の総数は５８８人で、その内18歳以下の第２子は２２２人、第３子は81人です。今回の改正は県の制度改正を受けたものですが、知立市が行っていたこれまでの制度の同時通園条件を18歳以下の児童を対象としたことは評価できますが、所得条件をつけたことは問題です。ほとんどの第２子が減免対象となり、全く減免を受けられない世帯は７世帯のみです。この程度の人数なら全員が減免を受けられるように知立市が上乗せしてもいいのではないでしようか。
東京都は９月から３歳未満児も全員無償 知立市も準備を
東京都は今年９月から３歳未満児の保育料無償化で、すべての保育料無償となります。愛知県では小牧市と田原市がすでに３歳未満児含めすべて無償化をしています。中島たかし議員は３月議会で他自治体での３歳未満児保育料無償化の動きを紹介し、「子育て日本一」を標榜してきた知立市でも実施に向けた準備を進めるべきと強く要求しました。併せて、現在待機児が発生している状況の改善を求めました。
９月議会では小規模保育園２園の開設事業費が補正計上されました。来年度途中での開園との説明で、31人の新たな定員拡充の見込みです。保育料完全無償化に向けて、条件整備を進め、保育料無償化の枠を徐々に広げていくことが必要です。
