市政の動き−議会報告
【09.01.15】前市長、退任直前に実兄企業を指名。.本多モータース軽自動車落札(ダウンロード参照)
前市長結局、倫理・道義つらぬけず市民裏切る結果に(ダウンロード参照)
知立市長は昨年12月24日、本多正幸氏から林郁夫氏に替わりました。翌25日、軽自動車(箱型バン)の入札が実施され(株)本多モータースに落札しました。知立市が軽自動車の入札で本多モータースの指名を決めたのは12月16日の指名審査会。市長の実兄企業の指名は、市議会でも大きな問題となっているだけに、本多市長の判断が注目されましたが、結局実兄企業が従来どうり指名され、落札しました。
ゆれる「指名審査会」。本多市長がゴーサイン
市長の実兄企業からの軽自動車購入について、日本共産党市議団は昨年6月定例市議会で、本多市長の倫理観の欠如及び道義的責任をただしました。本多市長は、「倫理や道義を最大限重んずるのが私の立場」とした上で、「市民から疑念をもたれないような結論を出したい」と表明。反省し理解を求めました。
12月16日の指名審査会では、前回の軽トラック購入における市長答弁を踏まえ、実兄企業を指名するかどうか、市長の意向を確認をすることになりました。「最終的には本多市長からゴーサインが出たので実兄企業を指名することになった」(市幹部)というもの。
ダイハツのメーカー指定をはずしたが
今回の軽自動車購入で、指名審査会は実兄企業の対応に苦慮。「入札辞退届けが出ておれば問題ないが、本多モータースを指名からはずす法的根拠は乏しい」(幹部)として、市長の判断にゆだねる結果となったものです。
指名審査会は透明性や公正な入札を確保するため、ダイハツなどのメーカー指定の廃止を打ち出すことが精一杯でした。
ミニバス、軽トラなど08年で3度も落札
08年1月のミニバス契約(2台3550万円)、4月の軽トラックの入札(約99万円)、そして今回の軽自動車(箱型バン)の入札と3度にわたる実兄企業の落札は、本多前市長の大きな汚点といわざるを得ません。
「立つ鳥跡を濁さず」といいますが、退任直前の駆け込み的指名はいただけません。せめて最後は、「市長としての道義的責任を立派に果たした」―という足跡を残して市長室を去ってほしかったと思います。
すでに選挙で審判が下った本多前市長にムチを当てるつもりはありませんが、新市長にはその点をぜひ、肝に銘じて市政を担当してほしいものです。