市政の動き−議会報告

【09.04.22】新クリーンセンター、事業費128億円の巨費投入し、灰溶融、発電設備を設置したが、借金は約57億円。

知立市に重い負担。元利23億円、14年間、年1・5億円返済。

   刈谷知立環境組合の新クリーンセンターが3月末に完成し、4月から本格稼動しました。従来のごみ焼却能力・日最大240tを2割ほど上回り、1250度の高温で焼却灰をスラグ化する灰溶融炉も設置。また、焼却熱を利用した発電機も設置され、場内電力を賄う近代的な施設です。しかし、総事業費が128億円となり約57億円の借金(下表)を抱えることに。折からの金融危機で知立市として、重い荷物を背負い込むことになりました

 

知立市の分担金、毎年平均6億円を超過

  新クリーンセンターを運営するために必要な知立市の分担金は、初年度の09年度で4億8千万円。借金の利払いを除くと約4億5千万円です。知立市分の借金約20億円に利息を加えれば23億円に。償還期間は10年度から14年間で、毎年平均1億6千万円を超える返済額となり、運営費をあわせ、6億円の費用が必要となります。

整備基金5億円では借金返済に対応困難

   知立市は、今後の借金返済に備え、ごみ処理施設整備のための基金5億4千万円(20年度末)を積み立てていますが、5億円では焼け石に水です。特に3年後の12年度からは単年度の元利償還額がピークの1億9千万円となり、しかもこの額が10年間続くことになります。
知立市は、鉄道高架事業や駅周辺区画整理事業の大型開発を控えており、財政的に厳しさを増すことは確実です。

土曜日の粗大ごみなど搬入時間の延長を。日本共産党が要求、実現迫る

粗大ごみなどの搬入で、現在土曜日の搬入時間が午前中に限られていますが、市民からは「午後まで搬入時間を延長してほしい」と要望が寄せられています。日本共産党は刈谷知立環境組合議会で、「土曜日の搬入時間の午後4時までの延長」を提案し、実施を求めています。管理者である刈谷市長は、「09年度新施設オープンに向けて、検討課題が多かった」として、「搬入時間の延長について今後検討を重ねる」と答弁。巨額な税金を投入した施設だけに、市民のささやかな願いには早急に応えるべきです。

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