市政の動き−議会報告

【09.09.30】9月議会。議員定数削減の陳情,自民・公明の多数で「継続」に。日本共産党は反対。市民ク賛成。

議員は住民の代弁者、チェック機能拡大こそ必要。

   知立市議会の議会運営委員会は9月29日、「知立市議会議員の定数削減を求める陳情」(提出者・酒井隆行氏)を審議しましたが、結果は自民・公明の多数で継続審査に。日本共産党は「議員は住民の代弁者であり、議員定数は少ないほど良いとはいえない。チェック機能拡大こそ必要」と定数削減に反対、具体的に意見表明しました。
 なお、陳情に1,030名の賛同があったとしていますが署名は提出されませんでした。

知立市議会は法定定数30人、削減率は23・3%

   市町村議員の定数は、地方自治法で人口区分に応じて上限が定められており、知立市の法定定数は30人です。同時に、地方自治法は議員定数を各市町村の条例で定めることを規定、知立市の条例定数は23人です。法定定数に対する削減率は23・3%であり、全国の定数削減率17・4%を大きく上回っています。東海4県で法定定数30人の市が30市あるなか、知立市の定数23人は中位にあり適正な定数です。

他市に劣らぬ活発な議論、知立市議会。

   地方自治体は、住民が直接選挙で選んだ市長と議員の2元代表制により成り立っています。議員は(1)住民の代弁者であり、(2)行政の監視役です。その点では議会での活発な議論が求められますが、そのバロメーターの一つが一般質問者の数です。
 知立市議会は一般質問者が定数47の豊田市議会と比べても上回るほど活発です。また、チェック機能を果すため、本会議並びに委員会質疑は事前通告なしの"ガチンコ質疑"で徹底審議の体制を保証しています。会議がが夜になることがあるのもそのためです。

定数を削減し、2委員会の兼務というが

知立市議会で議員定数が26人から現在の23人になった際、それまでの4常任委員会が維持できず1委員会減らしました。陳情者は、1議員が2委員会に所属できるので、定数削減しても委員会を増やせるとしています。しかし、1議員の審議対象は2倍に増え、監視機能が低まるのは否定できません。陳情者は監視機能の強化を求める趣旨に反することを一方で求めているといわざるを得ません。

定数削減より、住民パワーで出したい人を議会へ

 陳情者は、「定数削減で有能な議員の出現を期待する」と述べていますが、定数削減とは無関係です。大事なことは、出したい人を市議会へ送り出すことです。住民が政治を変える時代です。定数削減より、住民パワーで議員をつくることが大切では・・・。

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