市政の動き−議会報告
【10.02.19】保育所整備計画。建替え・リニューアル・廃園など公立11ヵ園の中長期計画
知立市保育行政審議会が答申。整備計画に議会から異論の声も
知立市ではここ数年、3歳未満児の保育所入所数が増加し、保育室の増設を行ってきた経緯があります。少子化といわれる中、就学前の子ども数は、4700人前後で横ばいです。今後の保育所ニーズに合わせ、老朽化した施設の整備をどのように進めるのか、知立市保育施設整備計画が注目されます。また、計画実施には住民合意が必要です。
耐震改修は終了したが更新時期が迫る園舎
知立市保育行政審議会は、保育園の耐震補強は終了したものの「昭和43年に建設された知立南保育園を最高に、全園が建築後30年以上経過していて、これら老朽化した施設の建替え、リニューアル等を計画的に実施する必要がある」と指摘し、整備計画を答申しました。第1期計画の南・高根保育園建替え工事をはじめ、今後40年先の宝・上重原西・上重原の3園の建替え工事まで、年次計画を明らかにしました(年次計画表参照)。
また、トイレや調理室、設備が時代遅れになっており、それら近代化の必要性や、駐車場の整備も計画的に進めるとしています。
中央・逢妻保育園が廃園の対象に
保育ニーズでは3歳未満児の入所困難な状況から、適切な対応が求められると指摘しています。
計画では、規模が小さく、3歳未満児保育を実施していない中央保育園、逢妻保育園は、建替え時を迎えた段階で、廃止するとしています。また、「中央保育園は、その立地として、ほぼ市の中心にあるため、知立市の児童福祉施設として欠けている発達支援センターの建設候補地としては最適」とし、建替えに伴う「用途替え」を示唆。子育て支援センターとあわせて発達支援センターを設置する計画となっています。
議会からは、保育園廃止について異論の声が上がっています。
「経費節減」のための民営化はしない。
答申は保育園の民営化に触れ、「今日、公立保育所でも延長保育など特別保育が充実し、保育サービスの内容に公私の差がなくなってきた」、「「経費節減」のための民営化はしない」としています。