市政の動き−議会報告

【10.06.29】鉄道高架事業。名鉄の工事施工分、入札結果などは非公開とは!不透明・不公正のきわみ

知立駅バリアフリー化・エレベーター設置工事、入札結果を公開せず。「到底納得できない」日本共産党が抗議。

 知立駅周辺整備特別委員会は6月22日に委員会を開催。鉄道高架事業の愛知県と名鉄との工事協定、事業計画について議論しました。県(都市側)は事業費の85%を負担するものの、本線工事、仮線工事など工事の大半を名鉄に委託。すでに知立駅バリアフリー化・エレベーター設置工事の工事契約が行われましたが、問題になったのは入札結果など契約内容を名鉄が公表しないことです。

 日本共産党は「税金を投入する公共工事で入札結果を公表しないのであれば、市負担金の支払い根拠はない。中止すべき」と追及。林市長は「公表を強く求める」と答弁しました。

知立駅バリアフリー化工事、法による期限は今年12月末だが・・・。

 名鉄知立駅は、バリアフリー法により本年12月末までにエレベーター設置が義務づけられています。このバリアフリー化工事は、知立駅の場合、鉄道高架事業に位置づけて実施される方針でしたが、全体の工事着手の遅れから、エレベータ設置工事のみ前倒しで実施されることに。二重投資となる点を押して、法律遵守のため実施するとしながら、工事は12月には終わらず来年3月完成というもの。法律遵守を怠る名鉄の態度は問題です。

事業費の85%が税金です。なぜ公開できない!

 名鉄知立駅高架事業の工事協定締結金額は、総事業費615億円から協定外事務費を除く609億300万円。その85%は県側負担(国・県・市負担)で、名鉄負担は15%です。事業費の85%が税金である限り工事費及び契約内容を公開するのは当然です。
 担当部長は「契約結果を公表しないのは問題。私も納得できない」と表明。「できるだけ早い時期に県・名鉄に申し入れ、公開できるよう努力したい」と答弁しました。

工事協定書では透明性をきっちり明記しているのに。

 日本共産党は、「協定書第11条(左表)で『公正性と透明性の確保』を規定しており、名鉄は速やかに公表すべきだ」と主張。
 林市長は、「透明性と公正性について県内の鉄道高架事業では初めて協定に入れた」と表明。「非公開では市民の納得が得られず、説明もできない」として、「県に公開を強く求めたい」と答弁しました。

非公開なら負担金支払い中止を

 公共工事の入札は、入札結果を公表するのが当然です。公表なしでは、入札の妥当性・競争性、事業費の適正さを検証できず、税金のムダをチェックすることもできません。
 日本共産党は、「非公開なら事業費を市が負担する根拠がない。負担金の支払いを中止すべき」と要求。林市長は、「負担金の支払いを中止する思いで、強く公開を求めたい」と答弁しました。

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