市政の動き−議会報告
【11.02.10】【幼児園事業】保育園に幼稚園を統合！京都府、綾部市の実践を、日本共産党市議団が視察！
公立幼稚園児減少に対応し、【幼児園】を３園設置・運営
日本共産党市議団は１月27日、京都府綾部市の幼児園事業を視察しました。多くのみなさんは、「幼児園」という呼称は聞いたことがないのではないでしょうか。綾部市の幼児園事業は、保育園と幼稚園を一体化（幼保一元化）させた施設で「幼児園」と呼び、現在３園設置し、３７０人の子どもが通っています。実施主体は綾部市で社会福祉法人に委託しています。運営概要は（下表）の通りです。
広大な市域、敷地面積は知立の20倍！だが人口は減少ぎみ、「幼保一元化」を選択！
綾部市の面積は、３４７・11ｋ�屬巴領�市の約20倍。３万７７５５人が暮らしています。最盛期には５万人を超えましたが次第に減少。保育ニーズが高まる一方で、幼稚園児が大幅に減ったため、「幼保一元化」の道を選択。「幼児園」を設置しました。
日本共産党市議団が視察した「中筋幼児園」は、私立保育園と隣接する公立幼稚園を統合し、京都府初の幼児園として開設（平成16年４月）。 保育に欠ける子（保育プラン）も欠けない子（希望プラン）も垣根なくクラス編成され、運営されています。５歳児クラスでは、ちょうど綾部市伝統の和太鼓の稽古の真っ最中。とても熱心に取り組んでいました。
問題点多い国が提案する「認定子ども園」
◆園と保護者が直接契約
国は保育園の待機児解消を名目に、幼保一元化の「認定子ども園」事業を平成17年度から推進。新たに「こども園構想」も発表しています。しかし、いずれも自治体が保育の実施・運営に責任を持たず、介護保険同様、民間丸投げが特徴です。たとえば、入所申請は事業者（民間）と保護者の直接契約、保育料も事業者である園ごとに決め、サービスに応じた保育料を園に支払うシステムです。
◆保育料の設定、徴収は綾部市の責任でおこなわれます。
綾部市の幼児園は、入所から保育料の設定・徴収まで市が直接実施。国の認定こども園とは根本的に異なります。担当課長は、「入所や保育料徴収を市の責任で実施しており、園の負担を軽減していることが幼児園のポイント。すべて民間任せではダメ」とズバリ問題を指摘しました。
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