市政の動き−議会報告
【11.10.27】《政治倫理》永井真人氏の議員辞職で市民の信頼回復誓う( 知立市議会)
議員の政治倫理条例の制定を一貫して提案してきた(日本共産党)
知立市議会議員だった永井真人氏は10月17日、「一身上の都合」を理由に議員を辞職しました。その後21日の新聞及びテレビなどで、「商店街組合費370万円の着服・流用」が報道されました。知立市議会は21日、緊急の各派代表者会議を開催。報道内容の事実確認を永井氏本人に求めるとともに、
市民の信頼回復に全力を尽くすことを誓い、議長名で「お詫びと決意」をホームページに掲載することで合意。今後、再発防止策を検討することを確認しました。
「着服」の事実認める!
市議会が求めた報道内容の事実認識について、永井氏本人は「この記事については事実と相違ありません」と署名・捺印の上、文書で回答。市議会は、風評ではなく本人から事実を確認したため、永田議長がコメントを発表しました。「市議会への信頼を大きく失墜させたことを深くお詫び」し、「市議会議員が一丸となり、信頼回復に努め、全力を傾注する」と決意を表明しています。
こえ!「退職金の支給は 問題だ」・・・
「悪いことをして議員を辞めたのに退職金をもらうのはけしからん」、「新聞では退職金をもらうと書いてあったが、議員には退職金が出るのか」などの声が寄せられています。
※議員に退職金制度なし 新聞記事は「誤り」です
議員には退職金制度はありません。従って、「退職金は受け取る意向」(中日新聞)の記述は間違いです。永井氏には退職金は支給されません。また、「議員共済会によると金額は三百万円ほど」(中日新聞)とあるのは、議員年金(本年6月に廃止)の本人掛け金分のことで、退職時に積み立てた8割を本人に払い戻すもので、税金は含まれていません。ただし、禁錮以上の刑に処せられた場合はその間支給されません。
「倫理条例」制定を確認!(議会改革特別委にて)
日本共産党市議団は、かねてから市長及び市議会議員の政治倫理条例の制定を提案。市長・職員の倫理条例は制定されましたが、議員の政治倫理条例は未着手のまま今日に至っています。
10月25日開催の議会改革特別委員会では、議員の政治倫理条例を早急に制定することで全会派が一致。12月市議会での制定に向け、検討に入りました。近隣では豊田・岡崎市が条例で、安城市が要綱で制定されています。市議会議員に高い倫理性が求められるのは当然です。
「知立ど真ん中の会」を廃止。「知水会」発足
永井氏の議員辞職に伴い「知立ど真ん中の会」から、会派廃止届けが提出され、同会派の久田義章議員は19日付で、新会派「知水会」(1人)を発足させました。
「市民クラブ」(3人)から2人脱退。「民友クラブ」へ
また、これより先の9月30日には、林市長唯一の与党会派である「市民クラブ」(代表村上市議)から村上市議、稲垣市議の2人が脱退し、新たに民友クラブ(2人)を結成しました。その結果、市民クラブは、水野浩議員1人になりました。
10月30日現在、市議会の会派構成は(表1)の通りですが、最大会派の市政会(自民系)が過半数を割り込むと同時に、一人会派3を含め小会派が林立する状態です。所属議員4人の日本共産党は第2党で、知立市議会での役割はいよいよ大きくなっています。