市政の動き−議会報告
【11.11.10】《11年度秋の懇談会》10/31愛知保育団体連絡協議会知立市と〔保育、学童保育〕問題で懇談!
子ども・子育て新システム 「制度改革の必要性感じていない」(市)
10月31日午前10時、愛知保育団体連絡協議会が知立市を訪問し、保育、学童保育について懇談しました。毎年、県下全市を訪問していますが、今年は10月17日から18日間をかけて行い、県下の保育政策などの実態を把握し、その向上につなげて行動しています。なお、日本共産党市議団(中島、池田)が同席しました。
えっ!知立の待機児童ゼロ?しかし 入所待ちは34人!
懇談の中で、知立市は「保育園の待機児童はなし」と答えましたが、「現に申請書を提出し、入所を待っている子どもがいるのではないか」との質問に「10月末で34人いる」ことが明らかになりました。一体どういうことでしょう。市の説明では「国の解釈では、希望する園でなくても、市内14園の中で、どこか1園でも空きがあれば待機児童には認めない」というもの。申請する時に市は、入所希望園を第1から第3まで記入するよう指導します。3園であっても、実際には交通手段のない場合、選ぶのに困る方もいます。しかし、どんなに通園困難な不便な園でも空きがあれば入園できるという判断です。実態を無視した解釈ではないでしょうか。このような中、認可外保育園を利用する保護者もみえます。2ヵ所の認可外保育所に通う子どもは10月末で、25人にのぼります。市は所得に応じて保育料補助を実施していますが、支援の充実が要望されました。
保育園給食の自園調理「今後も堅持」市が表明!
また保育園の給食について、各園で給食やおやつを作る「自園調理はとても評価が高く、続けて欲しい」との要望に、「今後も公私とも自園調理を続ける」と答えました。
〔学童保育〕花山学童保育の増設、 保育時間の延長!
学童保育の充実について、花山学童保育は定数50に対し76人の登録があり増設は課題であるが、実現のめどが立たないと苦しい回答。また、学童保育の保育時間について、保育園の延長保育時間(19時)に合わせて延長すべきです。市は、「実態を調査する」と答えました。
「子ども・子育て新システム反対」の陳情も!
国が進める「子ども・子育て新システム」による保育所・幼稚園制度改革に対して、市は「制度改正の必要は感じていないが、国の動向を見ている」と回答しました。
新システムは、直接契約、保育料の応益負担、自治体の利用者補助などを柱とし、また幼保一体化を名目に、現行の児童福祉法第24条に基づく保育制度を解体するものです。また、待機児解消のため多様な事業者の参入を図るとして事業者指定制度が導入されます。この制度が入れば、保育の市場化、産業化が進むのは必至です。子どもの貧困と格差がひろがり、また被災地の保育所復旧・整備が遅々として進んでいない中、新システムでなく、国・自治体の責任での保育、子育て支援策はいよいよ重要です。愛知保育団体連絡協議会は知立市議会へ「子ども・子育て新システムに反対する意見書を求める」陳情を提出しました。