市政の動き−議会報告
【11.11.17】《会派視察11月2日》大津市「やまびこ総合支援センター」 乳幼児の療育事業、きめ細やかに!
知立市の療育施設建設(H26)に向け日本共産党市議団が視察!
日本共産党知立市議団は11月2日、大津市の「やまびこ総合支援センター」を視察しました。同施設は、地域で生活している主として知的障がい児・者の方々のための総合支援(複合的通所)施設です。その中に乳幼児の療育を行っている「やまびこ園」と「やまびこ教室」があります。日本共産党市議団は、知立市の療育施設建設(04年度予定)に先立ち、療育事業の先進地を調査を行いました。
〔健診〕障がいの早期発見!早期療育へつなぐ!
大津市で早くから取り組まれ、「大津方式」とよばれた赤ちゃんの充実した健診事業(障がいの早期発見、早期療育)は現在も重視され、療育事業の幅広い充実につながっています。やまびこ総合支援センターは2000年度開所し、赤ちゃんから成人まで、生涯を通じて在宅支援する施設です。同施設には市直営事業と社会福祉法人びわこ学園への委託事業があります。
〔やまびこ園〕〔やまびこ教室〕で、乳幼児を療育
0〜5歳児までの療育事業は市直営で実施。毎日登園の通所施設「やまびこ園」、週2日通所のデイサービス「やまびこ教室」があります。保健センターの赤ちゃん健診(4ヶ月、10ケ月、1歳9ヶ月健診など)で、発達の遅れが心配される子どもについて、発達相談を通じて療育へとつなげます。保護者の意向により、当初は家庭訪問指導になる場合もあります。
医師、看護士、TP、OT、心理判定員配置
施設には医師や心理判定士、理学療法士(TP)、作業療法士(OT)など専門スタッフが配置され、個々に応じた支援が受けられます。日々の療育は保育士が(下表)のように配置されています。
送迎バスあり、単独通園も可能。給食も実施!
通・登園には送迎バスが利用でき、単独通園も相談の上可能です。
親子通園の場合は、保護者室が別にあり、相談事業もあります。給食は施設で調理、提供されます。
利用者負担は自立支援法による負担と、給食1回350円です。
施設見学中に給食が始まりましたが、落ち着いて座っていられない子どもや手助けが必要な子が多くいます。自力で食事がとれない「経管栄養」の子も何人かテーブルを囲んでいました。保育士は皆、笑顔で指導していました。
保育園、重度障がい児も受入れ、連携して療育
両親が働いている場合、重度障がい児でも地域の保育園で療育が受けられます。保育士は子ども1人に対し1人の加配、看護師やセンターの専門スタッフがサポートします。施設との交流事業も実施しており、知立市の今後にとって大変、参考になりました。