市政の動き−議会報告
【12.10.11】《鉄道高架》名鉄受託工事〔514億円〕はブラックボックス。入札情報の公開を!日本共産党
「入札の公開は難しくない」市長。任期中に名鉄に要望書を提出する。
厳しい財政状況のもとで、知立市負担が107億円にも及ぶ鉄道高架事業。日本共産党は、名鉄受託工事(514億円)の入札情報を公開し、競争原理を確保することで事業費を削減するよう提案しています。9月市議会の質問で担当部長は、「名鉄発注工事の検査時に、入札情報を県と市に提示する」との名鉄の見解を紹介。ただし、「市議会や市民には公表できない」と答弁しました。市当局には見せるが、なぜ市議会や市民に公表できないのか、納得できるものではありません。
名鉄・・「市幹部には入札情報を提示」するが・・
入札情報の公開を拒否している名鉄は、「民間企業だから入札情報を公開すると企業の不利益になる」と主張しています。しかし、鉄道高架は事業費の85%を税金で賄う公共事業。民間企業といえども公共事業を受託する限り、入札情報の公開は最低限度の社会的責任です。愛知県と名鉄の工事協定書では、「工事執行に当り相互に公正性と透明性の確保に努める」(第11条)と明記。名鉄の情報公開は当たり前のことです。
林市長も「入札の公開はそんなに難しい問題だとは思われません」と答弁。14年度からは本体工事が始まります。林市長は「市長任期中に名鉄に対し要望書を提出する」と答弁しました。
重原駅北の踏切拡幅工事、随契で矢作建設に!
三河線重原駅の北側踏切が11年度拡幅改良(写真)されました。市が費用を負担し名鉄が工事を発注。建設委員会質疑で、随意契約で矢作建設が工事費約9365万円で落札(落札率85%)したと答弁。鉄道高架事業でも個々の入札・契約内容は公表できるはずです。高架事業で落札率が90%なら市負担額は約10憶円軽減されます。
県議会建設委の現地調査会で市長、負担割合の改善求めず!
=市長の姿勢を批判・・日本共産党=
毎年恒例の県議会建設委員会の現地調査会。今年は7月24日に知立建設事務所で開催されました。各市の市長が県議会に建設事業の要望を提案する会議です。知立市長は、13年度の鉄道高架の事業費の増額を要望しましたが、事業費の知立市負担軽減のための県市負担割合の改善や名鉄受託工事の透明性確保には全く言及せず、市長の姿勢が問われています。市当局は、「現地調査会は、制度の改善や改正を提案する会合ではない」と主張。しかし、知立市選出の県会議員は同調査会で、負担割合改善と名鉄工事の透明性確保を求める発言をしています。日本共産党は、県にキッパリとものの言えない林市長の対応を厳しく批判。市長の政治姿勢を質しました。
=時事マンガ= 『叫び』