市政の動き−議会報告
【12.11.15】《市民福祉委員会》米子市の介護予防、健康づくり、認知症早期発見システムを調査。
健康寿命を伸ばす取り組み。認知症の診断・治療・ケアへ!
知立市議会市民福祉委員会は、鳥取県倉吉市(11月5日)、米子市(同6日)を視察調査しました。日本共産党からは、池田ふく子、佐藤おさむ両委員が参加しました。米子市の「介護予防、地域の健康づくりの取り組み」及び「認知症早期発見システム」についてご報告します。
「寝たきり」でなく 元気な人生を!
日本人の平均寿命は、2010年の統計で男性79歳、女性86歳です。しかし、健康で元気に過ごせる「健康寿命」は平均寿命より6〜8歳短い(表1)といわれています。
米子市の「介護予防、地域の健康づくりの取り組み」は、「寝たきり」ではなく「できる限り元気な人生」を送るために健康寿命を延ばすことを目的にしています。
認知症予防は口腔機能、運動機能向上から!
介護予防施策の特徴は、話す、噛む、呑み込む等の口腔機能低下が運動機能の低下につながることに着目した点。「運動機能向上と口腔機能向上」「運動習慣を身につける」「自分の口で食べられる」ことを通じて認知症を予防しようという取り組みです。
具体的には、「よなGO! GO!体操」や「すこやかオーラル体操(健口体操)」、認知症への理解啓発のための講師の育成、啓発活動をサポートするリーダーの育成、認知症サポート出前講座、また地域での認知症徘徊見守り模擬訓練等を実施しています。
認知症の早期発見で適切な診断・治療へ。
米子市の「認知症早期発見システム」は、「症状が進んでからの相談が多い」「早期発見が困難」「認知症による困難事例や虐待事例の増加」という課題に対応するため構築されました。市は、65歳以上の要支援及び要介護1、2で認知症及び疑いのある人の「日常生活動作」等、実態把握するため、家族、本人、医療関係者に「生活支援アンケート」を実施。認知症の早期における適切な診断と適切な治療・ケアにつなげるシステムを構築しています。
担当課に、作業療法士保健師を配置。
視察団に対する説明は、長寿社会課の作業療法士と保健師の職員が行いました。知立市には作業療法士は配置されておらず、職員配置にも米子市の認知症予防に対する意気込みを感じました。日本共産党市議団は、調査内容に学び、知立市の施策を前進させるため頑張ります。
=無料法律相談=
日時:毎週土曜日 午前10時〜正午
場所:日本共産党知立市委員会
申し込みは、党市会議員まで