市政の動き−議会報告
【13.03.14】《公共施設保全計画》市内小中学校10校、50施設で更新・延命費用〔30年間で〕185億円!
学校改修だけで毎年6億円余、知立市の台所では対応困難
知立市教育委員会は13年2月、知立市学校施設整備計画(案)を発表しました。同計画は、老朽化のすすむ学校施設の実態調査をもとに、(1)積極的改修で耐用年数を延伸(表1)し、(2)財政負担を軽減し平準化するために策定されたものです。整備計画の期間は2043年までの30年間、対象建物は100平方メートル以上の50施設(表2)。計画では、「初期の予算集中による施設更新」を前提に、総事業費を約185億円(年間約6・2億円)と試算。しかし、3月市議会の日本共産党の質問で、市の財政負担をこえる事業費になることが明確になり、課題を残す結果となりました。
70年代に集中して建設すすむ老朽化!
市内の小中学校は1970年代に建設されたものが多く、猿渡小・東小は築後47年を経過するなど老朽化がすすんでいます。
鉄筋コンクリート造の耐用年数は、従来60年であったため、10数年後には建替えのラッシュを迎え、市財政にも重大な影響を与えます。
知立市は、12年度予算で学校施設整備計画策定委託料を計上。
入札の結果、?都市造形研究所が975万円で落札し、施設の実態調査に基づいて学校施設整備計画を策定したものです。
初期投資に年8億円!市の実力最大6億円!
計画案では、「初期の段階で整備を集中することで経費の縮減を図る」として、計画年次から5年間の事業費を年8億円、以降は年6億円としています。しかし、知立市が公共施設の整備・保全に投入した事業費の総額は、10年度5・6億円、11年度5・7億円(決算額)にとどまり、市の実力をオーバーしていることは明確です。
企画部長は「予算編成段階で調整、減額せざるを得ない」と答弁。公共施設の改築・保全は待ったなしの課題ですが、財源不足の実態が明らかになりました。
市は13年度で、さらに対象を広げ「公共施設保全計画策定」を予算化。財源確保はさらに困難で、新たな難題を抱えることに。
こえ!弘法さんへの道案内看板が設置されました。
弘法通り沿いの市民から、「市外から来た方で、『弘法さんはどう行けばいいの』とよく尋ねられる。看板をつけてほしい」との要望が。早速、市に要請し2月末に看板(写真)が設置されました。
=高木まんが=検査前・選挙前だけ身を清め!