市政の動き−議会報告
【13.05.02】《心配です》風疹流行:患者は全国で4千人超・・妊婦感染で子に障害の危険性!
広がる予防接種への助成・・「国も実施を」の要望強く。
今年の風疹は去年同時期の30倍の大流行で、心配が広がっています。日本では「三日ばしか」とも言われてきた感染症ですが、妊娠3ヶ月未満の妊婦さんが感染すると50%と高い率で子どもに障害が出るとも言われ、大変危険です。今年の感染者の8割は男性で、その中心は20〜40代。重症化で脳炎を起こすことも。対策は急務です。
予防接種制度の変更で未接種の20〜40代で流行
風疹の流行が止まらない状況で、患者数は4千人を超え、首都圏を中心に京阪神などに広がる勢いです。神奈川県では非常事態宣言を出すなど対応に追われています。知立市も対岸の火事ではすまされません。風疹の予防接種は、1歳過ぎと入学前、そして中学2年の定期接種で公費負担。しかし、中学2年は当初20年間、対象は女子のみ。今回の患者は男性が約8割をしめ、その中心は20〜40歳代、まさに、未接種世代であることが浮き彫りになっています。
予防接種費用が壁・・1回8千〜1万2千円。
風疹を防ぐには、マスクとか手洗いではダメで、予防接種しかないといわれています。
しかし、定期接種の年齢以外の方が受けるには、全額自己負担。風疹単独の接種は八千円余、麻疹との複合接種は1万12千円で、費用負担が大きな壁となります。
予防接種の助成を・・各地で共産党が運動!
日本共産党はこうした制度上の問題がある予防接種について、国が接種費を補助する責任があると指摘、同時に、各自治体の助成を求める運動を展開しています。東京都、神奈川県、千葉県で実施され、市単独補助をする自治体も増えてきました。愛知県は補助ゼロ。今回の流行は、知立市も対策を急げとの警鐘ではないでしょうか。
妊娠後の予防接種は不可:周囲の予防接種が大切!
妊娠20週ごろまでの妊婦が風疹ウィルスに感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出ることがあり(先天性風疹症候群=12年10月以降8人)、細心の注意が必要です。妊娠して初回の健診には、風疹の抗体を調べる検査項目が入っているのもそのためです。しかし、抗体価が低いと判明したからといって、妊娠後には予防接種はできなません。
そのため、感染を防ぐことが第1で、夫や同居家族、職場の同僚が風疹の予防接種を受ける事が大切になります。発熱や発疹などがあり、風疹を疑った場合、職場や学校に行くことは避けること、医療機関で受診し、周りに感染を広げないことが大切です。
=高木まんが=和製ヒットラーの野望