市政の動き−議会報告

【13.08.02】保育所の入所基準、「毎日夜勤者を除外」は不当! 市が基準見直しを決定.

市が保育所退所の通告を撤回・謝罪。住民の声届け奮闘=日本共産党=

  「ありがとうございました!」・・・引き続き子どもの入所が認められたAさんから喜びの声が寄せられました。Aさんのような夜勤ばかりの勤務形態が派遣労働者の中で増えているようですが、入所基準はその様な勤務を想定していないため、一旦は退所通告がなされ大問題に。日本共産党の指摘で、保育所入所基準が改善され、「毎日夜勤者」の入所が認められました。

「市から保育園をやめ て」と言われ困惑

相談者は今年4月から2歳と1歳の兄弟をやっと保育園に通わせることができました。「上の子は言葉が少し遅く心配」だったが、保育園に通い始めたら話せるようになり、喜んでいたとのこと。しかし、7月に入り突然、「7月末に保育園を辞めてもらわなければならない」と市から通告。「働けなくなる」「子どもがせっかく成長してきたのに」と、Aさんは戸惑いました。知人から日本共産党への相談をすすめられたといいます。

入所基準(日中5時間、月15日以上勤務)の矛盾

なぜ保育園を辞めなければならないのか。父親が毎日夜勤の契約で働いているため、市の入所基準(日中5時間、月15日以上勤務することを常態としていること)に該当しないと市が判断。父親は夜勤明けに毎日家で育児することになり、睡眠をとることもできなくなります。市は非人間的な現基準の矛盾にまず気づくべきではなかったか。

見直し=夜勤の場合は就労時間7時間、月15日以上に

  日本共産党の指摘で基準の見直しを検討してきた市は、「留意事項」を修正。「夜勤の場合は、1日の就労時間が休憩時間を除いて7時間以上、1か月の就労日数が15日以上とし、保育に欠けると認められる場合」という文言を書き加えました。市は、退所を通告した家族に「退所を撤回」、引き続く入所を許可し、謝罪しました。退所撤回で事態は解決しましたが、市は「保育に欠ける子どもを保育する」との原点から、今後も慎重に対応がもとめられます。

求職中や障がい児の受入れに入所制限の問題も

これから仕事を探すという場合は、入所基準の「求職」に該当せず、障がい児保育は「3歳未満児は除く」などニーズに合わない入所基準が残っています。日本共産党は、今後も引き続きの検討を求めています。

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