市政の動き−議会報告

【14.05.12】《第85回安城地区メーデー》労働者派遣法など労働法制の改悪に反対する決議を採択。

 「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」5・1集会とデモ行進に参加 =日本共産党知立市議団=

  5月1日晴天の下、第58回安城地区メーデーが開催され、安城厚生病院跡イベント広場での集会とデモ行進が行われました。実行委員会は、「働く者の歴史は弱い立場の労働者が団結し、闘いながら労働条件と社会的地位の向上を実現してきた。人間らしく生きることができる職場環境や労働条件の改善めざし頑張ろう」と訴えました。日本共産党知立市議団も参加しました。

 非正規の生涯賃金は、正規より1億円以上低い。

   厚生労働省発表の2013年「賃金構造基本統計調査」をもとに非正規雇用と正規雇用の生涯賃金を比較すると、非正規雇用の賃金が正規雇用より1億円以上低いことが明らかになりました。
 この比較は、フルタイムの「一般労働者」について、年齢ごとの平均年収を、正規雇用と非正規雇用で比較し、生涯賃金を集計したものです。20〜24歳の場合、非正規雇用の平均年収は228万7000円で正規雇用308万8000円の74・1%、50〜54歳の年収は正規雇用631万4000円に対し、非正規雇用267万9000円と半分以下。このデータをもとに20〜64歳で得られる賃金を計算すると、正規雇用で2億2432万円、非正規雇用では1億2104万円となり、その差は1億328万円にもなります。そして現役時代の賃金は年金給付額に反映されるため、格差は一生拡大しつづけます。

 「生涯ハケン」を許す労働者派遣法反対!

 安倍政権は今国会に、非正規雇用を際限なく増やす労働者派遣法改悪案を提出しています。この改悪を許せば、賃金水準全体をいっそう押し下げ、貧困を拡大することはこの賃金比較で明らかです。
 メーデー集会では、「働く者にとっては、正社員の道が閉ざされ、不安定雇用のまま『生涯ハケン』を押し付けられる労働者派遣法の大改悪は許すな」と「労働者派遣法など労働法制の改悪に反対する決議」を満場の拍手で採択しました。

 AKK(アイシン機工)吉田労災支援の訴えも!

メーデー集会では、労災認定裁判への支援の訴えが行われました。AKK(アイシン機工)吉田労災は、名古屋地裁で認定を認める判決が出されたにもかかわらず、会社側は裁判を振り出しに戻そうとして、社会的責任をあくまでも拒否する態度。吉田氏からは「自分があきらめたら多くの労働者の権利が奪われることになる」と闘う決意が述べられ、激励の拍手が湧き起こりました。

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