市政の動き−議会報告
【14.12.09】《12月補正予算》高齢者地域支えあい体制事業:メール配信システム導入
孤立しがちな高齢者に、見守り 声かけシステムを!
超高齢化社会をむかえ、1人暮らしの高齢者や、高齢者のみ世帯が多くなっている。この場合、懸念されるのは孤立しがちになること。一日中、誰とも話さない高齢者、認知症を発症しやすい高齢者やその家族にとって心強い味方は、なんと言っても地域の力です。その「地域力」を組織化し安心できる見守りをシステム化する動きがあり期待されています。
ネットの活用で広範囲で迅速な見守り
12月補正で「地域支え合い体制づくり事業」に約50万円の予算が計上されました。認知症を患い、いつの間にか自宅をぬけ出してしまった高齢者の行方を必死になって探し回る御家族の気持ちは計り知れません。
このシステムを利用するには、御家族がまず市に登録し、万が一、行方不明になったら、まず警察に連絡します。警察は市に情報提供行い、市は市民にメール配信し、幅広く市民の協力を得ようというものです。なんといってもスピード第一、対応が遅れるほど事態は深刻になります。広い範囲で市民が見守る体制を造ろうという第一歩です。
市民の参加を期待
このシステムの主役は市民の皆さん。行方不明者を見かけたら速やかに連絡をし、事故を未然に防ぎ安心してもらおうというシステムです。認知症サポーターとして幅広い市民の理解が必要です。日本共産党はビラやチラシでのお知らせに加え、もっと効果的に「広報ちりゅ」などを活用し、市民サポーターへの協力依頼を提案しました。
認知症カフェ開催:運営委託料を計上
カフェといえば皆で集って楽しくおしゃべり、引きこもりがちの高齢者に外出の機会を増やしてもらい地域との絆を強めてもらおうとするものです。 この「認知症カフェ」は本人はもとより家族も含めたフォローをしていこうとするものです。認知症患者の家族はともすると本人も含め家族中で引きこもってしまい、外部との接点を途絶えさせてしまう傾向があり、深刻な状態に陥る場合も多く、放置するわけにはいきません。
家族にも居場所を提供、仲間は大勢いる、問題を自分達だけで背負い込まなくてもいいのだと理解してもらうことが大切です。そのきっかけとなる重要な場が「認知症カフェ」です。
東海市ではすでに月2回実施し効果が出ているとのことです。
ちなみに世話をしている家族のことは「ケアラーズ」と言う呼び名があるそうです。 知立市でも公民館を利用し専門職の相談も受けられる家族に着目した「認知症カフェ」開催に予算がつきました。
=高木まんが=ダメよ〜ダメダメ