市政の動き−議会報告
【15.03.13】《H27年度予算案》知立駅南土地区画整理事業：西新地再開発事業に調査費計上
鉄道高架の事業効果をあげるためと・・相次ぐ大型開発は問題あり（日本共産党）
知立市は現在、総事業費６１５億円の鉄道高架事業（Ｈ35年度完了予定）及び総事業費２２０億円の駅周辺区画整理事業（Ｈ38年度完了予定）を実施。市は事業の効果を早期にあげ、駅周辺の賑わいを実現するとして、Ｈ27年度予算に知立駅南土地区画整理事業調査委託料９８１万円、西新地再開発事業の土地利用調査委託料６９６万円を計上しました。日本共産党は、相次ぐ巨額大型開発は問題と市をただしました。
駅南区画整理事業：Ｈ28年度の認可へ
知立駅南区画整理事業６・７ha（図左下側）は、Ｈ元年構想、Ｈ10年に都市計画決定されました。市は鉄道高架事業が完了するＨ35年度にあわせ、南北線と環状線を接続するため、南区画整理事業を実施する方針。日本共産党の質問に、市は「事業費１００億円、Ｈ28年度に国の事業認可を受けたい」と答弁しました。
当該地域は以前、区画整理を実施しており、大部分は第１種住宅地域で閑静な地域です。住民から区画整理実施の声はあがってはいません。「鉄道高架事業等の事業効果を得る」を錦の御旗に、前のめりに巨費を投ずる事業の実施は問題です。
西新地再開発事業：駅前市駐車場含む計画
駅北再開発事業は、駅北側の3222�屬龍莪茲烹�30年オープンの19階建の再開発ビルを建設。１・２階を商業、住宅100戸、駐車場204台などを整備します。事業費は、当初示した約29億円を大きく上回る約50億円になり、補助金も約14億になりました。
西新地再開発事業は、駅前の市営駐車場を含めた8830�屬龍莪茲魴弉茵�市は以前、事業費約72億、補助金約34億円と報告。日本共産党は、さらに事業費が増加するのではと質問。市は「事業費は100億円位になる」と答弁しました。当該地域は防災上の問題があり、整備は必要ですが、巨額投資は問題。事業実施時期は未定なものの、慎重な対応を強く求めなくてはなりません。
今後の財政見通しは！
日本共産党の質問に、市は大型事業における「借金返済のピークは、Ｈ38年で一般財源に占める借金返済の割合は12・７％、19億円」と答弁。老朽化が進む公共施設の年９・４億円の保全費用、南土地区画整理事業、西新地再開発事業の財源確保のための借金は含まれておらず、さらに厳しい財政状況に。福祉充実は遠のくばかりです。
