市政の動き−議会報告
【15.07.07】《南海トラフ》焼失家屋は最大で1500棟・・火災対策は大丈夫か（6月議会）
火災対策の具体的計画を示せ・・福祉避難所設置を
南海トラフ巨大地震における知立市の被害は、理論上最大の被害想定（愛知県発表）の場合、死者約２００人、住宅全壊２８００棟、火災による消失家屋１５００棟と甚大な被害です。日本共産党は６月議会、知立市地域防災計画に火災対策に関する具体的計画がないことを指摘し、早急に市民に具体的計画を示すべきと要求しました。林市長は「早急に制定（具体的計画を）したいと答弁しました。
愛知県発表の理論上最大の被害想定とは
愛知県は、２つのモデルで被害想定を発表。� 峅甬鄰録椋蚤腑皀妊襦廚蓮∧�永、安政東海、安政南海、昭和等南海、昭和南海の５地震を重ね合わせた被害想定です。�◆嵳�論上最大モデル」は、あらゆる可能性を考慮し、千年に一度、それ以上に発生頻度が低い地震の被害想定です。
東日本大震災を経験した今、千年に一度・それ以上に発生頻度の低い地震がありうるとし、備えることが必要です。
市地域防災計画の火災対策の調査研究は
知立市地域防災計画は火災対策として、市民に消火器等による初期消火を求めています。しかし、市による各家庭での消火器保有の把握、普及施策もなく、具体的な火災対策はありません。 防災計画では、大量火災対策に関する調査研究として、�―藉�消火に対する調査研究、��火災の拡大防止に関する調査研究、�Ｃ楼萋胆�を生かした延焼危険地域、合流火災から避難路を防護するための延焼防止機械等の調査研究を課題としています。
日本共産党は「南海トラフ巨大地震の焼失家屋は最大１５００棟にのぼるなか、調査研究を急ぎ具体的計画を示すべき」と要求。林市長は「早急に制定したい」と答弁しました。
防火住宅建築への補助制度創設を
防災計画では延焼防止にむけ、「建築物の耐火性向上」「経済的な助成等の調査研究につとめる」ことを課題としています。
日本共産党は、延焼防止対策として、防火住宅建築への補助制度の創設を提案。危機管理局長は「もう少し研究したい」と答弁しました。
災害時要援護者対策：福祉避難所の設置を
知立市は、災害時に一般の避難生活が困難な要援護者を対象にした福祉避難所の指定・設置が遅れています。対象者は現在３５４０人。日本共産党の質問に、市は「関係部署・福祉施設と協議中」「知立市は遅れており、できるだけ早く設置したい」
と答弁しました。
