市政の動き−議会報告
【15.08.03】《終戦70 年》「戦争を忘れない 知立市民の記憶」展:知立市歴史民族資料館で開催(7月18日〜9月6日)
「戦争法案」反対世論が拡がるなか1週間余で2000人超える来場者
今年は、太平洋戦争終結から70年の節目の年です。知立市歴史民族資料館では、終戦70年企画として、7月18日〜9月6日間、「戦争を忘れない! 知立市民の記憶」展を開催、7月29日現在、2000人を超える来場者がありました。安倍自公政権ごり押しの「安保法制=戦争法案」に国民の関心が高まっていることと無関係ではなく、「戦争の実態を少しでも知りたい」「戦争は2度としてはならない」、そんな市民の思いが資料館に足を運ばせているのではないでしょうか。
市内出征者1509人・・419人もの戦死者が
戦前は徴兵制のもと、満20歳に達した家族がいる場合、戸主は徴兵適齢届けを役所に提出、甲乙種合格は兵役に。戦争激化時には、臨時召集令状(赤紙)によって、国民は根こそぎ戦争に動員されました。知立では太平洋戦争に至る満州・上海事変では23人が出征。太平洋戦争では1509人が出征し、419人が戦死、傷病者を含めると犠牲者は更に多いものと考えられます。
戦争は国をあげての総力戦
展示は、「徴兵・出征」に関するものに続き、「銃後の生活」に関するものが展示されています。「銃後とは」、「戦線から遠く離れた本国の国内や一般国民を指します。戦争は国をあげての総力戦であり、戦場の兵士と共に戦っているのだと意識させる言葉」(案内パンフレット)であり、「銃後」もまた厳しい「戦場」でした。
知立の学校行事での戦勝祈願、「撃ちてしやまん」(敵を討たずにおくものかの意)の標語を掲げた花車の写真展示。教育勅語発布とともに忠君や報国=「天皇陛下のため」「お国のため」が重要な徳目とした教科書展示。戦争を支える地域組織として、知立警防団、愛国婦人会、大日本国防婦人会、隣組に関する資料展示。戦時下の戦意高揚をあおる新聞報道資料、終戦後の厳しい生活を伝える貴重な資料が展示がされています。
企画展は、「2度と戦争はしてはならない」と語り・呼びかけているのではないでしょうか。
平和を願う市民の力で「戦争法案」撤回を
「戦争法案」反対の世論は、大学生、子ども連れのママたち、高校生、創価学会員など、安倍自公政権が想定していなかった国民各層に拡がっています。
知立からも安倍自公政権のゴリ押しを許さない世論を拡げ、何としても廃案に追い込みましょう。