市政の動き−議会報告
【15.08.21】《重大なミス発生》職員賞与の源泉徴収税納付忘れ：延滞金など171万9千円が発生！
懲戒等審査委員会が職員５名を懲戒処分：市長・副市長給与の減額で補てん。
知立市は８月７日、市議会各派代表会議に平成27年６月職員賞与分源泉徴収税（３２８２万５８２３円）の納付忘及び納付忘れによる不納加算税及び延滞税１７１万９千円が発生したことを報告しました。各派代表者会では、「税を徴収する側が税を収め忘れることは問題」「税での穴埋めは市民が納得しない」など、厳しい指摘が相次ぎました。市は８月17日の懲戒等審査委員会で関係職員５名の処分を決定。その後の代表者会で、市長、副市長の減給を明らかにしました。
納付忘れは重大な失態
知立市職員給与源泉徴収税は、給与支払日の翌月10日までに税務署へ収めることになっています。 担当部署はシステム運用上、給与支払日（16日）の翌日に源泉徴収・納付リスト作成などのシステム処理を行い、その後、納期限に間に合うよう事務処理を行います。
６月は30日支払いの賞与の源泉徴収税を６月納付分として７月10日までに納付すべきでした。今回は、賞与は７月１日のシステム処理であったため、６月納付分としての事務処理を忘れたものです。その結果１７１万９千円の追徴となってしまいました。
職員４名が減給処分 １人が文書訓告に
知立市は、副市長を委員長とする市懲戒等審査委員会を開催。委員会事務局は同様のミスがあった他市の事例紹介。今回はさらに責任が重いとし、関係職員４名を減給１ヵ月、１名を文書訓告とする処分案を提案。委員も、「税を徴収する側が税を収め忘れることはあってはならない」「税は（市政の）根幹」と確認し、提案どうり処分（上表）を決定しました。
不納加算税・延滞金・・９月議会で対応
市は８月19日開催の各派代表者会で、今回の処分内容を報告し、不納加算税１６４万１千円、延滞税７万８千円を納付するため、９月議会に補正予算計上することを報告。併せて不納加算税及び延滞税相当額を補てんのため、市長及び副市長の給与を減額（職員減給分を除く）するとし、特別職の給与に関する特例条例改正（上表）を提案すると報告しました。
担当職員まかせでチェツク働かず
市は事務処理忘れについて、「担当者の経験にまかせていたが、今年度新たな職員に代わった」「担当者まかせで、決済時のチェック機能が働かなかったため」説明、事態は重大です。
市は防止策として、�。化泥船Д奪�の実施、�∋�務処理のなかで前年度納付額と比較し、大幅な増減の有無をチェックするとしています。
日本共産党は、各派代表者会で「あってはならないこと、再発防止に向け、決済時にも厳しいチェックをすべき」と指摘しました。市は更なる防止策として「システム上での対策が取れるかどうか検討したい」と答弁しました。
