市政の動き−議会報告
【15.09.24】《安全保障 関連法》「政府は国民の声に耳を傾けよ」知立市議会は〔陳情〕を否決
企画文教委員会：２名が陳情の意見陳述・・・「大人は子ども達に民主主義の授業を」
９月議会、安保法制に関する陳情が２件提出され、17日の市議会企画文教委員会で審議。陳情提出者が意見を述べ、多くの傍聴者が聞き入りました。「乱暴な国会へ市議会がチェックすることが必要」との訴えをよそに、結果はいずれも不採択が多数（市政会、民友クラブ、知竜会）で否決されました。「国会議員は国民が選んだ。まかすべき」の意見には「意見書提出の権利はないのか」と不満の声です。19日未明、参議院では抗議の渦の中で可決・成立しました。
300名余の賛同署名とともに陳情書提出
知立市議会へ提出された安全保障関連法案に関連した陳情は、�〆篥沈�夫氏、��大野克良氏の２名から提出されました。意見陳述で坂田氏は、安城学園校長と自己紹介され、政治の進め方について子どもたちに授業をしているとの自覚で国会がまともな審議を尽くすべき。未来に係る重要な法案であり、乱暴な国会の審議について市議会もチェックし、意見を出してほしいと主張。大野氏は、政府の集団的自衛権行使についてあげた具体例の「ホルムズ海峡の機雷掃海」は途中から否定、「邦人救出の米艦防護」も「邦人乗船が絶対条件でない」と見解が変わり、審議すればするほど矛盾が出る。憲法違反と識者が指摘しても聞かず、立憲主義に反するもの。意見書を上げてほしいと主張しました。
〔賛成意見〕憲法違反、平和外交こそ！
企画文教委員会では
賛成意見として、◇憲法は国民主権、白紙委任ではなく意見書を上げるべき。◇集団的自衛権の行使は多くの憲法学者が憲法違反と指摘している。北東アジアの平和外交こそ必要。◇1内閣で変えてしまうのは問題だ。存立危機の問題はどう判断するかなど、問題が多く、時期尚早である。
〔反対意見〕国会議員に委ねるべき
反対意見では、◇国民の声に耳を傾けよというが、国民が選んだ議員が審議しているのだから意見書は不要。◇中国、韓国、ロシアの脅威から国民を守るための抑止力となる必要な法律である。
結果として陳情に賛成は２人、反対は４人で不採択。本会議での採決は30日です。18日夕方、知立駅では「最後まであきらめない」と市民が抗議行動をしました。
