市政の動き−議会報告
【15.11.17】《相次ぐ事故》心配される高齢者の車両運転:免許証の自主返納推奨するが。
返納しない理由、「自分はまだ大丈夫」「不便になる」などの声が
10月28日、宮崎県宮崎市で73歳男性が運転する軽乗用車が歩道を暴走し、歩行者ら7人が死傷した事故が発生。31日には市内藤田屋に76歳男性が運転するワンボックス車が突っ込み、店内にいた客や従業員12人が重軽傷を負った。高齢ドライバーの事故が増加(表)するなか、警察庁は高齢ドライバーへの免許証自主返納を推奨しているが、車に替わる交通手段の確保なしでは、なかなか進まないのが実態です。
免許所持約2100人:ミニバス無料416人
知立市は、運転免許自主返納者を対象にミニバス無料を実施しています。平成21年度から実施し、平成25年度からは2年間無料を4年間に拡大(2年で更新手続きが必要)しました。現在まで65歳以上で延べ416人が申請しました。
知立市の75歳以上の免許証所持者数は2143人(上表)です。免許証所持者でも、すでに車を運転していない人もいますが、まだまだ返納者が少ない実態うかがえます。返納しない理由として「まだ自分は大丈夫」「返納すると代わりの交通手段がなく不便」などの声が聞かれます。
高齢ドライバーの事故を防止すために、こうした声に耳傾けた対応が望まれます。
75歳以上ミニバス無料、タクシー利用助成を
自主返納でミニバス無料の人が市役所を訪れ、利用延長を申し出たところ、「4年が過ぎたので無料券はありません」といわれ、「これから困る」の声が寄せられました。「これなら免許を返さなければよかった」などの声が上がりかねません。
日本共産党はミニバス無料を自主返納者に限定せず、75歳になったら無料にすべきと提案しています。また、ミニバスのコースやダイヤなどの利便性の向上を図ること、また、タクシー利用への助成制度を障害者に限定せず、75歳以上を対象にした制度に改めるなど、自主返納しやすい環境づくりをすることが大切ではないでしょうか。
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