市政の動き−議会報告
【16.07.19】《最大被害想定》建物倒壊など4300棟、死者200人:南海トラフ大地震への備えを万全に!
防災ガイドブック、福祉避難所など地震対策について質問(日本共産党)
南海トラフ大地震は、いつ起きてもおかしくないといわれ、知立市の理論上の最大被害想定は建物倒壊及び焼失が4300棟、死者200人と発表されています。市は、防災ガイドブック(以下、ガイドブック)を全世帯に配布し、地震への備えを呼びかけています。日本共産党は6月議会で、地震対策について質問・提案しました。
防災ガイドブックの活用による啓発強化を
ガイドブックは、過去の地震をモデルにした最大被害、理論上起こりうる最大の被害を想定し、小学校区ごとの建物倒壊・火災による家屋焼失数を明らかにし、具体的な備えを呼びかけています。
日本共産党は配布にとどまらず、自主防災会と連携した、市主催の防災勉強会開催を提案。市は「自助、共助力」が大切「市主催もいいが、身近な方が主催したほうが人が集まる」「出前講座の活用を」と答弁しました。
ガラス飛散防止、消火器などの備えに支援を
日本共産党はこれまで、家屋のガラス飛散防止フィルム設置、消火器設置、通電火災防止・感震ブレーカー設置への支援を提案してきました。ガイドブックでは、これらの必要性を記載しています。
普及促進には、市の支援策が必要と要求しました。市は「家具転倒防止器具の配布をしているがマンネリ化しているかも知れない」として検討を約束しました。
非常持出品・備蓄品:チェックシート活用を
ガイドブックでは、被災時最初の1日に必要な食品等、支援体制が整うまでの3〜7日間の非常時備蓄品のチェックシートを掲載しています。災害時、各家庭に応じた持出品・備蓄品の準備が必要ですが、実態が把握されていません。。 防災訓練時、参加者にチェックシートに記入してもらい、啓発、実態把握することを提案しました。市は「総合防災訓練や地域の防災訓練でやっていきたい」と答弁しました。
福祉避難所の開設訓練、中学校の宿泊訓練は?
市は災害時要援護者の福祉避難所を福祉関係5施設、公共施設3施設を指定しています。小中体育館等の1次避難所へ避難後、福祉避難所が開設され次第移動します。速やかな開設のために福祉避難所開設訓練の実施を提案しました。市は「自主的となるが、お願する」と答弁しました。
被災地では中学生がボランテイアとして活躍しており、中学校での宿泊訓練実施を提案しました。教育長は、「宮城県七里が浜を視察。生徒会主催の宿泊訓練が役立ったと実感した。今後、考えてゆきたい」と答弁しました。