市政の動き−議会報告

【16.07.30】《待機児童の謎?》待機児20、育休明け予約120:定員に対し空きは190あるのに

 保育士が確保できれば待機ゼロに:見込み数が過少と追及 〔日本共産党〕

 保育所の待機児童問題について、知立市でも毎年問題になっています。首都圏ほどでないにしても、「保育園落ちた」人にとっては同じ深刻な問題です。兄弟別々入所も15組ありました。保育所が不足かと言えば、知立市の場合は保育士が不足という状況ではないか。日本共産党は一貫して追及しています。

 定員総数1984に対し・・4月時点入所率84・4%

4月の待機児童は20人。定員1984に対し、入所利湯は84・4%です。しかし、なぜ入れないのでしょう。「待機児童の謎」です。市によれば、育児休業が終了して職場復帰するため、事前予約が認められている児童数は120人で、順次、入所します。空席は実質190。他に兄妹と同じ保育園に入れず別の園に入所した例は15組もあります。空席190なのに、なぜ待機になるのか。

 3歳未満児の受け入れ・・保育士確保で可能では

 下表のように3、4、5歳児は定員に余裕がある園が多くありますが、待機児童、育休予約はほとんどが3歳未満児です。定員に対し100%を超えたところは、来迎寺保育園と八橋保育園のみで、それ以外は、保育士の配置ができれば受け入れることは可能です。日本共産党は毎年、4月早々の保育士不足は大問題と厳しく追及。これに対し市は、「見込みとの誤差」を言い訳に繰り返してきました。その結果、臨時職員に頼る体質が続き、正規職員の負担が増大、早期退職につながる要因になっているとも言えます。ちなみに、28年度、正規職員115人に対し、臨時職員159人です。新年度、正規採用枠の拡大は急務です。
 

 えっ!中途退職の6割が 経験年数6年未満

   保育士不足問題は全国でいわれており、「まさかの退職」が「見込みとの誤差」として、知立市でも表れています。過去6年間の中途退職者は34人、そのうち6年未満の退職は20人と6割です。採用しても退職し、経験が生かされない実態は保育現場としても大きな損失で、改善は大きな課題です。

 仕事での不満・不安について分析すべき

3月議会、日本共産党の質問で「事務職員の配置など、事務軽減」の考えを示しました。市はその後、園長ら関係者で検討していると表明、大いに注目されます。北海道での福祉保育労働調査報告があります。正規職員の場合、職場の不満・不安の回答は「賃金が安い」「休暇が取れない」「仕事がきつい」「人手が足りない」「労働時間が長い」「ただ働きがある」「人間関係」という順にあるとしています。全保育士のアンケートもぜひ実施し、全体で改善に取りくむことが求められます。

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