市政の動き−議会報告
【16.11.04】《愛知自治体キャラバン》医療・福祉・介護など社会保障の施策拡充を求めて、市と懇談
安心できる介護保障、国保の改善、予防接種の助成制度の拡充を
去る10月25(火)午後、愛知自治体キャラバン実行委員会が知立市を訪れ、社会保障の充実を求めて懇談しました。新日本婦人の会知立支部の人などが参加、市議会議員4名が同席しました。国の社会保障予算が削られる中、自治体として市民の立場で社会保障を充実してほしいと、意見・要望が出されました。
国は社会保障予算を3年間で1.5兆円減らす意向
席上、キャラバンのメンバーから「安倍自民・公明政権は、先の参院選挙では一言も触れなかったにもかかわらず、選挙後、社会保障は『自己責任』、『家族的責任』を強調し、耐え難い負担増を押し付ける計画が各種委員会で検討されている」と紹介され、自治体の役割と各施策の現状、課題、要望など懇談されました。
安心できる介護保険に
問:介護保険料及び利用料の低所得者への減免制度の拡充を。
答:第1段階の保険料は平成27年6月から、基準額の0・5から0・45に下げ、かつ、第2〜第4段階 も低くした。
問:要支援1、2のサービス低下が心配されるが知立市の方針は。また、福祉用具レンタルも介護外 しが言われるが対応は。
答:必要なサービスを必要なだけ提供していく。福祉用具外しは困る。市長会など機会があれば意見 を言っていく。
予防接種の助成拡大を
問:肺炎球菌ワクチン接種の負担を軽くしてほしい。
答:定期接種では2,500円の自己負担。任意接種の場合、市の補助が3千円。実費との差額が自己負担で、医療機関によって4千円から6千円かかる。
問:おたふくかぜ、ロタウィルス、インフルエンザの予防接種に知立市は助成がない。重症化すると危険であり助成制度を設けてほしい。
答:国の定期接種の動きがあり、結果を待ちたい。
心の障がい者にグループホーム設置を
問:心の障がい者のサロンの仲間たちも高齢化している。グループホームが必要になるが市の考えは。市の土地を無償で貸すなど支援は。
答:1年間の家賃補助があるので、活用してもらえればと考える。
今後の課題が浮き彫りに
愛知自治体キャラバンは1980年から毎年自治体訪問を始め今年で35回目。全自治体へのアンケートの回収率は96%(未回答は2自治体)と、全県の状況を正確に把握、社会保障の改善に大きな役割を果たしています。今回の懇談でも質疑応答が熱心に行われ、それぞれのテーマにおける今後の課題が浮き彫りになり、さらなる充実に向け意義あるものとなりました。
=野菜高騰で学校給食に異変!=