市政の動き−議会報告
【17.03.16】《老人福祉センターの改修》 改修費2600万円余を提案急な「浴室廃止」に困惑の声
トイレは洋式化など改修と介護予防事業の充実を理由に、浴室を事務・相談室に
老人福祉センターの利用者から「お風呂がなくなるのですか」「あまりに突然の、張り紙一枚の通知はひどすぎる」と声が寄せられました。17年度予算で市は、トイレの改修、浴室の廃止(他施設へ変更)のため、2,600万円余の改修費が提案しました。市内唯一の無料のお風呂の廃止を知った市民から、戸惑いの声が上がるのは当然です。
3月25日で入浴中止を2月14日に張り紙通知
「なくなる風呂」 市は老人福祉センターのお風呂廃止について、利用者に対して2月14日、浴室前に張り紙で「3月25日から入浴中止」の通知を行いました。利用者は理由も理解できず、あまりに急な通知に不満の声が上がりました。知立市の無料入浴施設が皆無となり、利用者にとって深刻です。市は利用者が少ないと説明していますが、それでよいのでしょうか。
老人デイサービスでは入浴は基本サービス
そもそも、第7次高齢者福祉計画のなかで、「介護認定を受けていない65歳以上のひとり暮らしの方等、家に閉じこもりがちな社会的孤立感の解消が必要な方を対象にデイサービス事業の実施」を記載し、そこでの基本事業として、入浴・給食サービスを行うと明記しています。なお、第7次計画の年次は平成27年度から平成29年度。にもかかわらず28年度で入浴中止とするのは計画違反で重大な責任問題です。
これでいいのか!!知立市から無料の入浴施設が消える
現在、知立市に無料で入浴できる施設は老人福祉センターのお風呂1カ所しかありません。刈谷市では「たんぽぽ」「ひまわり」の2カ所で、安城市では8か所の老人福祉センターで無料入浴ができ大変人気です。こういう状況の中、知立市ではお風呂をなくすという、住民無視、後ろ向きの情けない対応です。
計画との齟齬は認める//申し訳ないと思う
日本共産党は、第7次高齢者福祉計画無視は問題。少なくとも平成30年3月まで入浴サービスを存続すべきと追及。市は「計画との齟齬(くい違い)が生じており、申し訳ないと思う」としつつ、「全員ニコニコの施策は難しい」と「代替策の検討」には及び腰でした。