市政の動き−議会報告
【17.05.12】《中学体育に柔剣道》文部科学省が3月31日に告示:2021年〜武道の選択種目に
全国の競技人口3万人、9割が自衛官。なぜ今、柔剣道か。市教委はどうする。
2021年度実施の新学習指導要領の保健体育の武道で、選択科目に「柔剣道」が加わりました。柔剣道は旧日本軍の格闘技で、自衛隊の訓練に今も使われています。「中学校の子どもたちに教えていいのか」と不安や疑問が上がっています。柔剣道を指導できる教員は全国で2人のみ。なぜ今、選択種目に追加するのでしょう。
木製の「銃」使い心臓を「突く」競技
柔剣道はどのような競技でしょうか。木製の「銃」の先にゴムを付けた木銃を使う競技。剣道に似ていますが、「面」「胴」「小手」はなく、有効技は「突き」のみです。どこを突くのかといえば、左胸の心臓がある部分で、そのために、左胸は厚く作られているとのこと。「突き」が決まれば「1本」です。3分の試合で2本先取すれば勝ちとなります。
「突き」は体に衝撃・中学生には危険すぎる
激しい「突き」に合うと体全体に衝撃が走り、相手との距離が近いと突き飛ばされます。中学生に「習え」と到底言えないと、元自衛官は証言しています。小中学生の場合、剣道では「突き」は反則で、禁じられているもの。柔剣道なら良いというものではないと言います。
柔剣道:指導できる教員は全国で2人だけ
学習指導要領では保健体育の選択種目に柔剣道を入れるとしましたが、教員で指導できるのは、全国で2人のみ(全日本柔剣道連盟発表)とのこと。選択条件があるとは言えません。そこで、指導に自衛官OBの採用があり得るのではと言われます。
木銃かついで行進・戦時中の国民学校
戦時中の国民学校では軍事教練として、子どもたちに木銃を担がせ行進させていました。女子生徒もわら人形を竹やりで突く訓練をさせていました。安倍政権は教育勅語も教材否定せずの態度です。総じて、少年兵の育成ではと感じるのは当然です。今後の、知立市教育委員会の対応が注目されます。