市政の動き−議会報告

【17.08.14】《議会改革チェック》市議会の傍聴、児童はダメか:蒲郡市議会の報道で議論に

 児童の傍聴認めず〔 知立市議会傍聴規則第7条〕国民の権利の侵害、見直し議論を開始

蒲郡市議会6月定例会を傍聴に来た小学生たちが傍聴席への入場を拒否され、マスコミで問題になった。議会傍聴規則第3条では「児童及び乳幼児は傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合はこの限りではない」としている(全国標準規則でほぼ共通)。知立市議会では、これまで例がなくそのままになっており、改めて「開かれた議会」目指し、規則改定の見直し議論を始めることにしています。

 名古屋市は制限規則なし愛知県、豊橋は議長許可

   市議会傍聴規則第7条では、児童などの傍聴を認めておらず、議長が認めれば傍聴席に入れると規定。しかし、蒲郡市議会議長は「児童や乳幼児の入場を認めると、議事進行で問題が生じる可能性があるし、際限がなくなる」と当時、朝日新聞の取材で答えている。しかし、県下では、名古屋市はすでに制限規則はなく、愛知県議会や豊橋市議会では規則はあるが要望があれば許可するとのこと。「議場の秩序を乱し又は会議の妨害となるような行為はしないこと」との傍聴人の守るべき事項(第8条)があるため問題はないとの考え。開かれた議会が求められている今日、蒲郡市議会の記事が波紋を広げたのは当然と言えます。

 乳幼児の入場は「託児所の提供」を検討すべき

議会改革特別委員会で大津市議会を視察した際、議場に乳幼児を連れた親の傍聴のため、声が漏れない個室があり、ガラスの窓越に議場全体が見渡せ、質問を聴くことができる環境が整備されていました。知立市議会ですぐに、そこまでの大改修は困難と考えますが、希望があれば託児ボランティアに依頼し、別室で預かることなど可能です。若い母親など、市政に大いに関心を持ってもらうためにも大切な課題です。知立市議会として、傍聴規則の見直し検討とあわせ、課題の具体的検討も進めることにしています。

 知立の子ども議会では多彩なテーマで質問

年1回実施される市内3中学校の「議員」が議場に集まり、市長などに直接質問する子ども議会。自らの視点で、具体的資料で裏付けした質問は大人が舌を巻くほど。議会傍聴を希望する児童が増えることは素晴らしいこと。児童の議会傍聴を認める事は大切です。

   =2度と戦争を引き起こさないように=

 

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