市政の動き−議会報告
【18.11.12】地区ごみ集積所 立ち番廃止か
不燃ごみの分別に課題が。市は、19年度から地区集積所の管理を「直営に変更」の検討。立ち番なくす方向で19年度3月に試行するというが、市民の中に不安の声。
知立市は資源ごみ・不燃物集積所(52か所)の管理方法変更を検討しています。2019年4月から、現在の集積所を町内会管理で立ち番を義務としている方法を、市直営の管理にし、午後3時から翌日朝8時まで施錠なしで夜通しゴミが可能となる内容にしようとしています。立ち番がなくなることで不法投棄が増えるのではと不安の声が上がっています。
不燃ごみは分別困難と市直営で集積所管理
これまでの資源ごみ・不燃物収集は、家庭で分別し、集積所へ出しています。町内集積所では立ち番が分別指導やカゴの整理等を行い、その後、市委託業者がクリーンセンターへ搬入していました。しかし、不燃物の分別が適切ではないとされ、2017年4月より、直接センター搬入ができず、市職員が不燃物処理場(山屋敷町)で再分別をし、センターに搬入する対応をしています。
市は集積所の管理や立ち番への補助として町内会へ「資源ごみ分別地区報奨金」を支給。しかし、「市職員が再分別することになり、二重の経費になる」ことに。さらに、高齢化が進み、立ち番が困難であったり、分別方法の周知が困難などの問題があり、「市直営」案が浮上。町内集積所について昨年度に各区長にアンケートが行われ、直営案に65%(市内31地区のうち20地区)の賛成がありました。
立ち番の廃止し 「報奨金」平均60%の減にも
現在、各町内へ支給されている報奨金は毎年約1900万円です。市直営化で立ち番が不要となり、報償金の見直しが行われ「ごみ行政協力報奨金(仮称)」として、下図のように変更を試算。約1100万円の減額です(町内ごとの金額は市議団ホームページに掲載)。
夜間、無施錠に不安の声。地域に合った対応策を
2019年4月実施に向け「市が午後3時に解錠・翌朝8時以降に収集・施錠。集積所は無人で、解錠時間中にごみ出し可能」との案です。来年3月の全市で試行を予定しており、「集積所看板改訂、ごみ出しガイドブック配布等で混乱がないよう対応」と説明。しかし、住民からは「夜間、無施錠では不法投棄が増えるのでは」と不安の声も。日本共産党は全市一律の基準ではなく、試行回数を増やし、地域の実情にあった運営の在り方を検討すべきと提案しています。